前の記事を書いていて、「ケイゾク」の柴田と真山、「SPEC」の当麻と瀬文を取り巻く人物の違いについて気がついたのでメモしておく。
「ケイゾク」の場合、柴田と真山を取り巻く人物は弐係など警視庁を通じた共通の人物以外では、大沢麻衣子と朝倉は、それぞれ柴田と真山それぞれとしか関係していないように思われたが、実は、朝倉と麻衣子は恋人同士で、朝倉も柴田と絡むようになっていく。
つまり、ケイゾクの登場人物は、柴田・真山を中心としたVの字の関係になっている。
これに対して「SPEC」では、未詳や捜査一課以外のところでは、当麻と地居の関係、瀬文と志村兄弟・海野の関係は、今のところ交わることなく進んでいる。
第一話での一(にのまえ)の発言からすると、瀬文は一(にのまえ)が関心をもっていることは確かだが、いまのところ接点はないようだ。
つまり、当麻・瀬文を中心とするとSPECの人物相関図はYの字の関係になっていると思える。
どうでしょうか?
SPEC 第3話【丙の回】 First Impression
今回は演出家が変わって加藤新(アラタ)氏になった。
演出家が変わって雰囲気が変わるかと思ったがそうでもなかった。
ストーリー的には、一(にのまえ)とその他の登場人物との絡みが生まれる次回以降への導入部といった印象だろうか。一(にのまえ)の組織や、「サブコード」など、伏線となるような単語や小ネタが多くて追いきれなかった。
キャラクター的には当麻のはじけっぷりが印象に残った。第三話で張り込みという点、ジャージ姿という点、死体に抱きついて死因の扼殺に付いて語り始めるシーンなど、ケイゾクの柴田を思い出してしまう。お許しあれ。
瀬文についてはおとなしいものだが、前回、今回とかなりの女好きというキャラクター設定があるらしいことを確認。もうちょっとキャラクターを作り込んで欲しい。
やはり、当麻と瀬文を取り巻くキャラクターが少なすぎるのが難点だ。ケイゾクの場合、野々村、近藤、谷口に木戸を含めた6人が弐係にいたのに対して、SPECは野々村と3人だけだし、捜査一課も3人しか出て来ない。世界はケイゾクとつながっているのだから、柴田と真山のその後が知りたいなんて贅沢は言いませんから、林田とかその後どうしてるか知りたい。
昼間に1・2話の再放送をしていたが、これで視聴率が取れるかどうか…。今回の事件はミステリーですらなかったわけだし、第2話のような衝撃的なラストシーンがあったわけでもない。まぁ、私は見続けますけどね。
SPEC 第2話【乙の回】 小ネタ&突っ込み(ネタバレあり)
【オープニング】
・空撮と聴聞委員会、後ろから見ている桔平もお決まりになるのか。
【当麻が入院している病院】
・意識が戻らないと思いきや、「昼はご飯めちゃめちゃ食ってましたけど」
・当麻を殴りつけて起こす瀬文。
【病院からの帰り道】
・聴聞委員会に出る瀬文に「一応気にしてあげてたんですよ」と当麻。「瀬文さんも、もっとうまくごまかせばいいのに」
・別れ際に「無事で良かった」と当麻に言う瀬文。
【志村が入院している病院】
・ヴィジョンを見たことに海野に話す志村美鈴。海野はSPECについてもなにか知っている?
【未詳】
・朝から「まい泉」のカツサンドを食べる当麻。ケイゾク第10話で谷口が真山に届けたのも「まい泉」のカツサンドだった。
・9月予定表の24(金)の欄に「五木谷パーティー(残業!)」と、そこから29日まで矢印が引かれていて「報告書作成」と書かれている。
・「できちゃったかも」雅ちゃんご懐妊?
・「牧師みたい」「神父です」
【タイトルバック】
毎回音楽のアレンジが変わるのと同時に、タイトルバック自体も少しずつ変わっているらしい。
・警視庁を批判するツイッター(ツブヤイター)
【再び未詳】
・「牧師さん」「神父です。カトリックなので」
桂 小次郎
1974年5月20日生まれ
罪状 殺人及び死体遺棄
刑罰 死刑確定
足立区連続バラバラ殺人事件の犯人。女性を殺害し、死体を風呂場で切り刻み、ゴミ箱へ捨てるという犯行をくり返し行なった。
被害者は5人。
証拠隠滅よりも、死体をバラバラにすること自体を殺人の目的としていた。手口の残忍さから情状酌量の予知無しとされ、2006年に死刑の判決が確定した。
…予知じゃなくて余地だろ。
・神の力が宿ったと聞いて大島に飛びつく当麻
・「ガブリエルって相撲の技だよね。荒瀬の得意だった がぶり寄りか」一人突っ込み
・「キターーーツ!」(気絶)瀬文が投げているものが最初なんだか分からなかったのだが、瀬文が最初に登庁したシーンと投げた後のシーンを比較したら、ペットボトルのキャップを投げているのが分かった。
・「それは、命令でありますか」これも定番になるのか?
・近藤弐係長「テレ朝版じゃなくて恐縮です」近藤はエレベーターを使わなかったようだが同じフロアにあるのか?
・当麻「…死刑囚の桂はそれを殺人事件と決めつけ、犯人を24時間以内に裁くと言ってるわけか。萌えるな」不気味な笑い。柴田を思い出させる。
【鬼門のアトリエに向かう途中の並木道】
・ケイゾク第7話の冒頭のシーンと同じ場所?
・当麻「でもさ、ツブヤイターってぶっちゃけ近々すたれそうじゃないですか」
【青山の鬼門のアトリエ】
・事件の後そのままにしている現場。わざとらしい。
・血の匂いをかぐわしいという当麻
・鈴虫はめっちゃキモイという当麻。
・野々村「僕も女房と一緒にわざわざ映画を見に行ったことはないね。だから新しい恋に行っちゃうのかな」
・「プスプス…プスプス…」かわいい(笑)
【板野のアトリエ】
・当麻「マイケル?」「はんりゅうスターみたいですね。いい匂い」
・瀬文「あんな未亡人がそばにいたら自分だったらどうしてるかなと思いまして」
・瀬文「犯罪者は皆、下衆なんでね」
・「プスプス…プスプス…」かわいい(笑)
【CBC】
・CBCに初めて集結する未詳の犯人
・松井の元妻、なぜ「原木中山」ってマイナーな地名
・野々村「板野は京都にいたの」
・当麻「なんでですか、犯人分かってるじゃないですか」
【未詳】
・今回の書道「京都」「青山」「アリバイ」「鬼門」「ブログの写真」「銃声」「電話」「鈴虫」「血根」書き直して「血こん」「カップ」…漢字でかけなかった言葉は「血痕」
・ここまで大体半分。ミステリーがメインのドラマじゃない。
【板野が演出するパーティー会場?】
・当麻「自業自得じゃないですか」瀬文「お前それでも刑事か」と馬「瀬文もそう思ってるくせに!」
・当麻、板野に投げキッス。うぬぼれ刑事つながり?
・オレンジジュースを勝手に飲む当麻
・「ポアロだかコロンボだかコナンだか金田一だかに似たようなのがありますよね」
・「俺が犯人だっていつからにらんでた」「出たお約束のフレーズ」「最初にお会いしたときからです」
・鬼門と同じように首を切って自殺を図ろうとする?板野。取り乱す瀬文。自分の前で死を2度も目撃したのがトラウマになっているのか。「命なめてんじゃねえぞ」予告編で出てきたが、まさかこういう使われ方だったとは。
【拘置所】
・「愚者のカード」
・瀬文が命を失われることへの恐怖を抱いていることを見抜く桂
・当麻とにのまえに関係がある?
【CBC】
・森永卓郎は当麻が見ているテレビニュースの1シーンのみ
・桂の予言はネット上でのいたずらと警察が発表
・大島に近づく謎の二人組 桂にも近づく津田
・津田は特殊能力者による犯罪を調査している 実は桂のSPECは千里眼ではなく異常に発達した聴覚だという仮説を立て、筆談による会議で死刑執行を決定
法務省????989号
東京高等検察庁検事長 桶 川 利 光
平成18年7月31日上申に係る桂小次郎に対する
死刑執行の件は、裁判言渡しのとおり執行せよ。
平成22年9月28日
法 務 大 臣 上 田 宏 基(公印)
・キリスト教には全然詳しくないのだが、大島が読み上げていたのは、新約聖書 マタイによる福音書10章の一節らしい。
・死刑執行の瞬間、一(にのまえ)が現れると、全ての場面の時間が止まる。にのまえは、時間を止めるSPECの持ち主なのか。自由自在に行き来できるのか。
・「助かりたいか?」「助けてくれ」「やーだね」
金曜ドラマ「SPEC」第2話【乙の回】 First Impresson(ねたばれ)
今回は、事件そのものにはSPECは関係せず、普通のミステリーという感じもあった。
トリックも犯人も分かりやすかったけど。
むしろ今回、事件が解決してからの方が長かったね。
放送コードに引っかかるというラストシーンは死刑執行シーンのことかな?
なぜ賛否両論になるのか、よく分からない。
桂が死刑が執行されると分かったとたんに取り乱すのが印象的だった。千里眼だと自分では言っていたけれども、それはインチキだったということ。つまり、自分で自分の死刑執行を予知することができなかった訳だから。
そして、少しずつ謎の部分も分かってきた。公安部の津田は、特殊能力者による犯罪を調査しているということ、そして、当麻と一(にのまえ)に過去に接点があったこと、おそらくそれが、1話で当麻が言った「身を以て恐ろしさを知った」ということなんだろう。
しかし、タイトルバックに役名が出ていないから、神木隆之介が「一(にのまえ)」という役名だというのは、ドラマ上はまだ明らかになっていないんだね。
それなのに、第一話の字幕では「一(にのまえ)」という表記になっていた。
このドラマ、字幕を表示させてみるのも面白い。
ケイゾク好きとしては、現場に向かう途中のシーンに、ケイゾク第七話のロケ地が使われていたのがうれしかった。
ケイゾク/映画 DVD
今日は木曜日、明日はもう「SPEC」第二話の放送なんですね。
それはともかく。
公開されてから、今に至るまで、「失敗作」「訳が分からん」などなど、さんざん酷評されている「ケイゾク/映画」。
なぜそうなってしまったかというと、脚本上必要なシーンや台詞よりも演出のテンポを優先させたことも理由の一つだと思う。
でも、厄神島に出発するまでの、凝ったスピード感のある演出や、宮古島の美しい景色を使った後半が見たくて、自分はDVDでよく見てしまう。
最近テレビを買い替えたら、非常にこのDVDの画質が悪いことに気づいた。ビットレートが低いのだ。片面2層のディスクに本編と特典映像が入ってしまっているためだ。音声も4.0サラウンドだからというのもあるかもしれない。特典映像は、本編の「ある場面」に対する突っ込み解説という形で構成されていたため、本編と特典映像の2枚組というふうにできなかったということもあるだろう。
予告編に使われたにもかかわらず本編に出て来なかったシーンもあるくらい、カットされたシーンが多い。ディレクターズカットバージョンの作成や、トリックで言うところのやむ落ち集の作成は、難しいだろう。しかし、せめて本編映像を解説画像無しにして画質向上バージョンでも発売してくれたらありがたいのだが。もちろん、Blu-Rayでもいい(私は持ってないけど)。