『SICK’S 覇乃抄』も、残りあと2話になった。
これまで分かったことをまとめ、謎を整理したい。
【これまでに分かったこと】
・自衛隊特殊工作隊、内閣情報調査室特務事項専従係(トクム)といった政府機関は、組織間で情報共有しているのかは不明だが、SPECホルダーのリストを持っている。
・『覇乃抄』の時点でトクムのSPEC HOLDER LISTには、「玉森敏子」「地居聖」「ナンシー」「ブリ爺さん」「古戸久子」「マダム陽&マダム隠」といった死んだ、または死んだと思われるスペックホルダーが載っている。そのため、リストに載っているその他の人物も、生死は分からないといえる。
・埴生庵太や皐月翔はトクムのSPEC HOLDER LISTに載っておらず、最近覚醒したSPECホルダーが増えている。
・埴生庵太が巣鴨刑務所超重罪棟から、玄野冥府を誘拐したが、その後玄野は、インナープラネッツの貫主、邑瀬帝法によって尋問されていることから、埴生もインナープラネッツとつながりがあると推測できる。
・玄野冥府は表向き、連続強姦致死事件を起こしたとされる(【SICK’S】玄野冥府の事件を解読【閲覧注意】参照)が実は国家転覆を図ったという噂があり、御厨たちは「たった一人で国家転覆を図ることが可能な何か」を握っていると考えており、高座は玉森敏子が言っていた「ホリック」という言葉を想起した。
・アジアの某超大国では、SPECを人工的に覚醒させる実験は失敗しており、別のどこかの国からSPECを覚醒させる薬を入手しているらしい(と、アジアの某超大国の毛舜英工作員は思っている)。
・ニノマエイトは、皐月翔や、御厨静流にその薬を使って、SPECを覚醒させた。
・アジアの某超大国は、大金でSPECホルダーを収集しており、宗教団体インナープラネッツはアジアの某超大国にSPECホルダーを提供している。
・近藤係長をはじめとする捜査一課弐係は、インナープラネッツの集会に潜入している。
【謎のまとめ】
・埴生庵太とインナープラネッツに繋がりがあることは、トクム、捜査一課弐係は知っているのか。どうやって知ったのか。それを知って弐係の面々はインナープラネッツの集会に潜入したのか。
・アジアの某超大国大使館の陳部長は、恕乃抄では「インナープラネッツはくだらない」という意味のことを言っていたが、覇乃抄第八話ではインナープラネッツと手を組み、SPECホルダーの供給を受けている。この繋がりを、トクム、捜査一課弐係は知っているのか。
・アジアの某超大国が別のどこかの国からSPECを覚醒させる薬を入手しているというが、それはほんとうに「国」なのか。毛工作員にはどこまで正確に伝えられていたのか。
・ニノマエイトはどこかの組織の思惑で動いているのか、あるいは自己の思惑で動いているのか。【SICKS】ニノマエイト(一一十)とニノマエジュウイチ(一十一)の関係【SPEC】でも書いたように、ニノマエイト自身を生み出したのは「カーネルギルド」もしくは、『SPEC零』では某石油系大メジャー、と呼ばれた組織ではあるが、そこから独立しているのか。
・白いニノマエイトは黒いニノマエイトの別人格なのか、別人なのか。
・近藤弐係長は長谷部秘書官を挑発するような言動をしているが、何のためにそのような振る舞いをしたのか。予告編では、近藤が襲撃されるシーン、左手を折られるようなシーンが挿入されている(「当麻君みたいになっちゃいました」)。誰の仕業か。
・未詳が廃止された経緯はなにか。当麻、瀬文はどうしているのか。野々村光次郎や近藤が「当麻紗綾」という名前を口にしているから、少なくとも過去において当麻紗綾という人物が存在したのは確かだ。
【個人的に興味のあること】
・竜雷太さんのクレジットが「野々村光太郎」「野々村光次郎」の2段書きになっているが、どのような形で野々村光太郎が登場するのか。
・ピーチ医者植田もも子はいつ出演するのか。クレジットは宇垣美里 (TBSアナウンサー)なのか、 (TBSアナウンサー)は取れるのか。