【あまちゃん再検証】春子とアキは仙台から久慈までどれくらいかけて行ったか【第1回】

再放送の開始に合わせるため、だいぶ時間が経ってしまったが、以前に予告したとおり、第1回、「仙台から久慈までのルート」を、当時の時刻表を使って行くとどれだけかかるか、ということを検証する。


ドラマの中でのルートは、以前に書いたとおり、本放送とBlu-Ray版で表現が違う。
再放送がどちらのバージョンのナレーションになるか分からないが、まずは本放送版で検証してみる。
本放送版で一つ引っかかるのは、最初の「仙台で石巻線に乗り換え、石巻で気仙沼線に乗り換え」というところで、めんどくさいので説明しないが現実とは違うルートである。
当時、仙台から東北本線・石巻線・気仙沼線を通って気仙沼までを結ぶ、快速「南三陸」が走っていたので、これを利用したのであろうか。
春子とアキが北三陸駅に着いたのは、第1回の北三陸駅駅舎内のシーンから、11時2分ぐらいだと思われるので、そのあたりの時間に久慈駅に到着する三陸鉄道北リアス線の時刻から逆算してみる。
久慈駅10時46分着というのが近いのだが、その列車に着くように乗り継いだとして、始発列車では、気仙沼からしか着けないのだ。
気仙沼(5:49発)-大船渡線-(6:48着)盛(6:53発)-三陸鉄道南リアス線-(7:38着)釜石(7:42発)-山田線-(8:55着)釜石(9:18発)-三陸鉄道北リアス線-(10:46着)久慈
前の日は、
仙台(17:58発)-快速南三陸3号-(19:56着)気仙沼(20:14発)-大船渡線-(22:20着)盛
仙台(18:30発)-東北本線-小牛田(19:28発)-石巻線・気仙沼線-(21:28着)気仙沼
となると思われるので、気仙沼か盛(大船渡。盛駅周辺に宿泊施設があるのかは確認できていない)に泊まって、翌日久慈(北三陸)に向かったのだろう。
Blu-RayとNHKオンデマンドでは、仙台から気仙沼まで、仙石線、石巻線、気仙沼線を乗り継いで行ったことになっている。具体的にいうと、仙台で石巻線へ乗り換え、石巻で石巻線に乗り換え、前谷地で気仙沼線に乗り換え、気仙沼に行った、ということになる。
その場合、
仙台(16:59発)-仙石線快速-(18:13着)石巻(18:21発)-石巻線-(18:42着)前谷地(18:46発)-快速南三陸3号(19:56着)気仙沼…以下同じ
となる。
春子とアキは2日間かけて北三陸に着いたわけだが、北三陸に着いたのが海開きの前日、6月30日(月)。
最初に春子に大吉からメールが来たのは、画面でははっきり見えないが、6月28日(土)である。春子は大吉のメールをしばらくほったらかしにしていたように見えるが、実際には翌日、6月29日(日)には世田谷を出発しているのである。
ちなみに、仙台を朝出発すれば、
仙台(8:54発)-快速南三陸1号-(10:53着)気仙沼(11:21発)-(12:20着)盛(12:34発)-(13:26着)釜石(13:41発)-(14:58着)宮古(15:10発)-(16:43着)久慈
と、その日のうちに到着することもできる。
東京6時56分発の、はやて1号を使えば、仙台に8時37分に着く。当時の春子とアキは世田谷に住んでいた。世田谷といっても広いが、始発でなんとか間に合う時間ではある。

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