野際陽子さんが亡くなられたことが報道された。謹んでご冥福をお祈りいたします。
さて、野際さんの代表作というと、世代によって『キイハンター』から『ずっとあなたが好きだった』、そして堤監督作品といえば『TRICK』が代表作ということになるのだが、山田里見というキャラクターについては、私が語るまでもないだろう。
ところで、野際陽子さんが出演している作品で、ちょっと変わった作品があるので、それを紹介したい。
2001年の堤幸彦監督映画、『溺れる魚』である。
メインのキャストは、椎名桔平さん、窪塚洋介さん、仲間由紀恵さん、IZAMさん。
そのほかのキャストも、いわゆる「堤組」の常連が集結している。
Wikipediaには「出演者は主演の椎名桔平を除くほとんどが監督の堤幸彦の作品へ出演経験があり」と書かれているが、その椎名桔平さんも『TRICK2』にゲスト出演、『SPEC』にレギュラー出演を果たしている。
野際さんは、「パンゲアの石」を崇める新興宗教の教祖という、ちょっと変わった役で、出演シーンは少ない。
しかし、彼女が起こしたある行動がきっかけで、大混乱が起こるというキーパーソンである(さっき思い出した)。
映画の見所は、窪塚洋介さんの女装であったり、仲間由紀恵さんの食事シーンでの◯ッ◯であったり、渡辺謙さんであったり、ストーリーよりも小ネタ重視である。
下品なシーンや、残虐なシーンがあるので万人向けとは言えないが、これを機会に、テレビでは見られない堤ワールドをご覧になってはいかがだろうか。
ドラマ【CRISIS】全てはこのラストのために
ドラマ『CRISIS』最終回を迎えた。
原作が、金城一紀さんで、小栗旬さんが主役級ということで、あの『BORDER』を思い出すのだが、舞台となるのは警視庁公安部公安機動捜査隊特捜班という架空の部署で、政治家を狙った事件、カルト教団といった公安的な事件を扱うのだが、当初から、事件が中途半端な形で終わりを迎えたりする、「後味の悪さ」が話題になっていた。
ドラマの中で、度々、「こちら側」「あちら側」という表現がなされ、「政府=善」ということではないことが強調され、特捜班の人間にも体制を守るための任務を果たすなかで葛藤を感じたり、カルト教団の関係者に肩入れしそうになるなど、「こちら側」と「あちら側」の境界線で悩む姿が描かれた。
そして最終回では、小栗旬演じる稲見のかつての同期が、「あちら側」の人間として特捜班と対峙する。そして、やはり「後味の悪い」形で事件は決着を見るのだが、それをきっかけとしてか、休息を与えられた特捜班が何やら企て始め…と言うところで終わる。
彼らが「あちら側」に転じてしまったことを示唆するラストであるが、「後味の悪さ」も「こちら側」と「あちら側」の差も、全てはこのラストのためにあったようなものだろう。
【ケイゾク、SPEC】夢【そして…】
『ケイゾクなるままに@ココログ』のライターとして、「これができたら死んでもいい」と思うことは、「植田P @ue_pinc さんに #ケイゾク や #SPEC や第三章に関する質問をぶつけて、答えてもらう」こと。個人の匿名ブログでそんなことは100%できるわけないんだけど、願望…
— ケイゾクなるままに おーちゃん! (@bukuro_saiko) 2017年5月27日
いまは夢でしかないけれども、いつか実現する日が来るかもしれない。
その日のために、準備しておこう。
この記事やツイッターにコメントをいただいたら、その手助けになるかもしれない。
【ケイゾク】『ケイゾク』から『SPEC〜結〜爻ノ篇』を見つめ直す【SPEC】
このSPEC公式ツイートは無視するとして、これも水面下で受け入れて、、先日このようなツイートをしたところ、プレッシャーを受けてしまった。
#ケイゾク の時に、アサクラというのは特定の人間のことではなくて「悪意の象徴」みたいな概念的な存在で、それが朝倉裕人や早乙女仁といった人間を操ってるんだという仮説で話を再解釈しようと思ったけどうまく行かなかった。だけど、『SPEC爻』のアサクラを考えると再挑戦する意義はあるのかな
— ケイゾクなるままに おーちゃん! (@bukuro_saiko) 2017年5月25日
このことについては、自分でもすっかり忘れていたのだが、【ケイゾク】『SPEC〜結〜爻ノ篇』から『ケイゾク』を見つめ直す(その2)という記事でも書いているし、ずっと前に整理しようとしたことがあったのだが、やはりうまく行かなかったのである。
その無謀な試みに、挑戦しようと言うのが今回の記事である。
長文になるので、注意されたい。
2017年12月か2018年に?
またしてもSPEC公式アカウントによる謎めいたツイートである。タイトルのとおり2017年12月か2018年に何かあるということなのだろうが、放送ということだと、連ドラとしては中途半端な時期だし、正式な発表ができるのがその時期、と憶測しておく。
時を同じくして、植田プロデューサーが自身のツイートをリツイートした。
あたらしく、そして、スタンダードでもあること。
カウンターカルチャーであること— UeP (@ue_pinc) 2017年4月26日
わざわざリツイートしたというのは、新しい企画のテーマだということなのだろう。それは、このツイートにもつながっている。
ひとつ、コンサバな企画書書いてから、めちゃくちゃ尖ったプロットを組む。
— UeP (@ue_pinc) 2017年5月5日
コンサバ(ティブ)、つまり保守的な企画書というのは、スタンダードにつながるし、めちゃくちゃ尖った、というのは、カウンターカルチャーや、あたらしい、ということにつながっている。