【ケイゾク】『SPEC〜結〜爻ノ篇』から『ケイゾク』を見つめ直す(その2)

またの機会、『ケイゾク』を見つめ直す記事の2つ目。
ケイゾクに登場する朝倉について、疑問点を整理しておく。


朝倉が、単なる顔を変えた、マインドコントロールに長けた快楽殺人犯というのではなく、言うなれば精神そのものが、次々と移動していると思われるふしがあるのに、次のような理由から『ケイゾク』本放送時から予感していた。
・真山は朝倉を7年間監視し続けたにも関わらず、3年前に朝倉の中の人が入れ替わっていたことに気づかなかった(最終話)
・別の若者に入れ替わったはずの朝倉の顔をした男が、大沢麻衣子に催眠術を使っていた(第6話)
・真山は朝倉の顔を見ただけで、幻覚に侵されていた(第8話、第9話、第10話)が、朝倉の眼鏡を食べたときには、幻覚を見なかった(第9話)
・真山「実は俺もね、時々、人を殺したくなるんですよ」(第1話)
・第1話で早乙女は柴田の父をよく知っている口ぶりだが、最終話では柴田の父の言葉を知らない。この途中で入れ替わったとも考えられるが、朝倉の顔をした男が3年前に顔を変えられたとすると、その後本物の朝倉は…?
・1999年3月2日、柴田が真山の部屋の監視カメラを外した(第9話)とき、中田英二に電話をかけた朝倉は朝倉の顔(特別篇)
・1999年3月3日、朝倉の顔をした男が早乙女に「すいません、朝倉さん」と言う(第10話)。1日で顔を入れ替えた?
・「俺にとって死は無限だ」という同じセリフを、早乙女と中田がそれぞれ言っている(最終話、特別篇)
・朝倉が、犯人の肉体を乗っ取る(特別篇)
さらに、次のようなセリフが、「何か」を示唆している。
・「ここにいる人たちは私の一部だ。誰かのなかに少しでも生き続けられれば、永遠に生き続けることができる」(映画)
・「壊れた人形、腐っていく肉。ウジ虫、ウジ虫、ウジ虫…土に還れ、生ゴミ!」(最終回)
ということで、これから先はまた今度。

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