【ケイゾク】『ケイゾク』再放送:第10話『二つの眼球』(ネタバレ)

もはや何回考察したか分からないが、『ケイゾク』再放送が始まったことでもあり、再度考察をまとめてみる。
今回は第10話についてである。


見るたびにそうなのだが、見終わると大きくため息をついてしまう程、映像のパワーに圧倒される。
赤い取調室とか、黄色いそらとか。
改めて思うのだが、よくもまあ、真山をここまで追い込む展開にしたものだ。
結局目黒のコップに真山の指紋がついていたからくりも、わからずじまいだったし。
柴田が刺されるシーンは、脚本からしてミスディレクションなのである。

朝倉「(吐き捨てるように)死ね」
その瞬間、背後から、柴田の背をナイフが突く。
柴田「?」
真山の声「…死ね…」
柴田「!……」
柴田、何が起こったのかわからず、背中に手をやり、べっとりと血がついた掌を見る。
柴田「何じゃ、こりゃ……」
柴田、振り向こうとして、床に倒れる。
柴田「……あれ……?」
薄れる意識の中で、真山の顔が浮かんだような……
しかし、何かが違うような……。

前にも書いたように、映像になったものもある意味フェイクということになるわけである。
ミステリーとしてみると、完全に約束破りである。
ミステリーとしての約束事を破るのもまた、ミステリーではあるのだけれど。

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