【ケイゾク】『ケイゾク』再放送:第3話『盗聴された殺人』(ネタバレ)

もはや何回考察したか分からないが、『ケイゾク』再放送が始まったことでもあり、再度考察をまとめてみる。
今回は第3話についてである。
雅「ねえねえ、3話見ようよ。一番笑えるよ。ねえ、光っちさ、スマイル見せて。ショウミープリーズ」


真山「いやね、去年の今頃、TVで、すっげえーくだらねーサスペンスやっててさ……。犯人がカベ作って、1つの部屋を隠しちゃうっていう、バカバカしいトリック」
柴田「そんなチャチなトリック、今時通用しませんよ。だいたい犯人は、どうやって誰にも気づかれずに壁を運んだり出来たんですか。その壁って誰が作ったんですか」
…などというやり取りがあったかどうかは定かではないが、そういうトリックを作ったのは、トリック自体が『ケイゾク』の見せ場ではないからである。
先日もブログに書いたが、ミステリ作家の綾辻行人さんが語るように、本格ミステリの文法は、「手がかりを拾い、論理を組み立て、トリックを解明し、犯人を指摘する」なのである。
そういう視線で『ケイゾク』をみると、これまでの回は全て、本格ミステリの文法を踏まえているわけである。「トリックが実現可能かどうか」ではないのである。
さて、この回のラストはかなり強烈なものだったが、植田プロデューサーがかつて、@niftyで行われたチャットイベントでこのシーンについて語っているので、引用しておく。

(95,植田)ある人の幸福はある人の不幸だったりするじゃないですか
(95,植田)ある人の幸福はある人の不幸だったりするじゃないですか
(95,植田)三話で実は松田美由紀さんとすごく議論になったんですよね
(95,植田)松田美由紀さんは自分が納得する為に人を殺しているわけですよ
(95,植田)それをね、息子に見せるのが真山の理屈だったんです
(95,植田)息子に自分の父親を殺したやつを母親が殺した
(95,植田)ばくはね
(95,植田)この母親は息子に自慢してしかるべきなんですよ
(95,植田)松田美由紀さんは、つかまるのを自分の息子に見せる真山が理解できない
(95,植田)でもね
(95,植田)ほくは、この母親を息子が理解するところを見せたかった
(95,植田)三話でそれをやったんです

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