【ケイゾク】『ケイゾク』再放送:第4話『泊まると必ず死ぬ部屋』

もはや何回考察したか分からないが、『ケイゾク』再放送が始まったことでもあり、再度考察をまとめてみる。
今回は第4話についてである。


この回に関しては、まさか2021年に現実で、法を執行する立場の人間が、賭け麻雀で話題になるとは思いもよらなかったということがまず印象に残った。しかもレートも同じテンピン。
これは前にも書いたのだが、第3話と第4話で真山の犯罪観みたいなものがうかがえて興味深い。
まず、成合佐代子(銀粉蝶さん)に寄せてこの事件を追ってみる。
佐代子は、息子の成合孝に旅館を相続させようとして、「泊まると必ず死ぬ部屋」の仕掛けを使って旅館の相続人、岩井朋美を殺そうとした。
「泊まると必ず死ぬ部屋」の伝説は、自分以外誰も知らない。佐代子は朋美に、「泊まると必ず死ぬ部屋」には財宝が隠されていることを告げる。
佐代子の思惑通り、朋美は「泊まると必ず死ぬ部屋」に泊まり、朋美は部屋に仕掛けられた猛毒で死ぬはずだった…
しかし、毒は古くなっていて、朋美は死ぬことはなく、あろうことか孝が朋美を殺してしまった。
つまり、佐代子は確かに朋美を殺そうとして、具体的な殺害方法も準備した。
これが不能犯(無罪)か殺人未遂かは、議論の余地があるだろう。
しかし、真山は、「何の罪も犯せなかった」と言っている。
それこそが、佐代子にとって最大の糾弾なのかもしれない。
ところで、隠されていた財宝とは何だったのか。シナリオには書かれているが、本編ではカットされている。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です