【SPEC】『劇場版SPEC〜結〜』完全版について

『劇場版SPEC〜結〜漸ノ篇』と『劇場版SPEC〜結〜爻ノ篇』を一本化した完全版を作ったらどうなるか、という話である。


まず、「一本化」といっても、単純につなげるわけではないのは当然の話だろう。『漸ノ篇』の最後には、『爻ノ篇』の予告が入っているし、それをカットするとシーンの流れが不自然になったりもする。
そこで、不自然にならないようにシーンの順番を入れ替えたりする作業をするというのが「完全版」になるだろう。
ところが、『漸ノ篇』は1時間34分、『爻ノ篇』は1時間31分(Blu-Rayの時間)あり、足すと3時間5分の長尺になるということがある。
「カットされたシーンの復活」なんて期待もあるかもしれないが、【SPEC】『SPEC〜結〜爻ノ篇』映像とシナリオの違い【SPEC】『SPEC〜結〜爻ノ篇』映像とシナリオの違いを読んでくれたありがたい方なら、カットされたシーンはほとんどなく、シナリオから追加されたシーンも多いことが分かるだろう。
そこで、私が『SPEC〜結〜』の一本化に期待するのは、むしろ、堤監督は、「(シーンを)切れなかった」と言っていたのではあるが、どこまでカットしても作品として成立するか、ということなのである。とは言っても、『ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer』をテレビ放送した時のように、「ダイエットバージョン」にされてもたまらないのだが。
『漸ノ篇』『爻ノ篇』単独では映画としては短い尺なのでそんなに気にならないかもしれないが、続けて見ると尺が長くなることから、冗長に感じるシーンがあるのである。
そうすると、「野々村係長が柴田と電話しているシーン」なんていうのも、ケイゾクファンとしては思い入れのあるシーンではあるが、真っ先にカット対象になってしまいそうである。
よし、こうなれば「一体化完全版」「一体化コンパクト版」の2種類をば…

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