【ケイゾク】ケイゾク・サーガ A to Z【SPEC】

以前に、【ケイゾク】ケイゾク3、または「ケイゾク・サーガ」第3章についてまとめ【SPEC】という記事を書かせてもらい、当たり前の様に『ケイゾク・サーガ』という言葉を使わせてもらったが、そもそも『ケイゾク・サーガ』とは、あるいは『ケイゾク・サーガ第3章』とはなんたるかということをあえて避けて通ってきた気がしないでもないので、映像面から『ケイゾク・サーガ第3章』を取り上げてみる。
要は例の隠しコンテンツのことである。Blu-Ray/DVD発売からかなりの時間が経ち、もう「隠しコンテンツ」だから、と避ける理由もないだろう。


初めて、ネットなどでなく、紙媒体、映像などで、『ケイゾク・サーガ』の文字を見にすることができたのは、『SPEC全記録集』の植田プロデューサーのインタビュー(193ページ)である。このインタビューにおいて、インタビュアーから「ケイゾク・サーガの予告篇」なるものが存在することが語られる。しかし、括弧書きにかかれている様に、このインタビューは、『爻ノ篇』が完成する前に行われ、完成時にカットされた映像を元に語られている。したがって、この時点でこの映像を見ることができなかった我々読者にとっては、訳のわからない文章であった。完パケ(完成パッケージ、世に送り出された、映画でいうとロードショー公開された作品)以前の映像を元に映像作品を語るというのはこういうとんちんかんなことになってしまうがそれはそれとして。

それはともかく、この『ケイゾク・サーガ予告篇』なるものについて、その後の展開も含めて順を追って説明していこう。
まず、『SPEC〜結〜』のシナリオに、そのシーンについて記載された。文庫版のページでいうと、203ページで、シーン名は「◯嘘予告」となっている。いわば、ケイゾク/シーズン壱の最後の映画の嘘予告や、『ケイゾク/映画』の最後のケイゾク/シーズン弐の嘘予告のようなノリだ。

しかし、シナリオのこの部分、後に明らかになるが、撮影もされながらも、上記のように堤監督の提案で編集でカットされ、完パケには含まれない。
そのうえ、植田プロデューサーに「入れたら、本編で切ってる意味ないでしょう(笑)」とまで言われていたのだがなぜか、『SPEC〜結〜爻ノ篇』のBlu-Ray/DVD発売にあたり、特典映像『30秒のマル秘隠しコンテンツ見つけなっせ!!』として復活することになる。
すでに発売から2年近く経っているので、ネタばらしをしても良いと思うが、隠しコンテンツという割には見つけやすい場所にある。
2種類発売されたエディションのうちの、4枚組の『プレミアムエディション』のDisc 3「特典映像DISC」。メニュー画面の右下、「中部日本餃子のCBC」のマークを選ぶだけである。

見ればわかる通り、ワンシーンで簡単に撮った映像であるが、ここで『ケイゾクサーガ 第三章 ホリック』という言葉が出てきた。シナリオとの変更点はこちら
このことから、私が『SPEC2』ではなく『ケイゾク3』という言葉を使っていることが分かるだろう。そして、柴田も真山も当麻も瀬文も登場しないだろうと踏んでいる。
この『偽予告』これで終わりではなかった。
2015年9月23日の『SPEC祭!!SPEC〜結〜漸ノ篇・爻ノ篇』ノーカット放送で、流れたのである。
それは、本編終了後の提供コールの背景映像であった。提供会社のロゴとかぶらないようにするためかテロップはぼかされていたが、聞き間違いようのない『Continuation』(『ケイゾク』のテーマ曲)と、モザイクがかかっていても「ケイゾク」の文字を読み取った人も多いのではないだろうか。
この放送直後、SNSで反応を探ったところ、上に書いたシナリオやBlu-Ray/DVDの特典映像の存在を知らない人が多く、モザイクに隠された文字についていろいろな憶測を入れていた。
この映像をわざわざここに持ってきたというのは、何かの意思表明と深読みせざるを得ない。
最後に、「サーガ」について、植田Pはこのようなことを述べている。この発言については、下手な突っ込みは止めておこう。
最後に、この記事を公開できたことについて、植田プロデューサーに感謝する。
(というか、このブログのケイゾク、SPEC関連の記事全てにそれが言えるが、今回は特に、ということで)

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