【ケイゾク】特別篇 勝手に消えたダイイングメッセージ【勝手に補完】

『ケイゾク』について、映像で説明されていない視点で、あるいは勝手に補完をして見ようと思う。
今回は、特別篇『死を契約する呪いの樹』についてである。


この回の謎解きが破綻しているのは、言うまでもないが、取りあえず整理しておきたい。
教師、竹内久美子がハーバーで殺害され、『AOYAMA』という名前のクルーザーの左側で殺害されていると思われる写真が発見された。しかし、犯人の名前が書かれていると思われた部分は、破かれていた。
そこで、犯人がダイイングメッセージを消しに現れると考え、捜査一課の林田・長尾や真山・遠山は現場に赴いたが、ダイイングメッセージは残っていなかった。
柴田は、問題の写真が手で焼かれていることに気づき、竹内久美子殺害現場に行って、この写真が裏焼きだということに気づく。船の左舷に、小さなリボンのようなものがあったが、写真にはリボンが写っておらず、船の右舷に回ってみるとリボンがなかった。
(裏焼き、という言葉を知らなかった人もいると思うので、説明すると、フィルムカメラでは、フィルムを現像して得られたネガを引き伸ばし機を使って印画紙に投影・焼き付けを行って写真を作るのだが、引き伸ばし機にネガを裏返しにセットしてしまうと、鏡像の写真ができあがってしまう。これを裏焼きといい、こうして作られた写真のことも裏焼きという。現像から引き伸ばしの一連の作業は現像所で機械で行うが、カメラマンが暗室で手作業で行うこともできる。これを「手焼き」と言う。蛇足だが)
そこで、竹内久美子が殺された場所は、実際には船の右側だったことが判明する。
しかし、犯人は、犯行現場を記憶しておらず、写真を頼りにダイイングメッセージを消しに行ってしまった。そして、自分の名前が左右対称であるため、問題の写真が裏焼きであることに気づかなかった人物が犯人だと言うわけだ。
そうであるならば、船の右側には、犯人が消さなかったダイイングメッセージが残っていたはずである。
それなのに、柴田も含めて、警察関係者の誰も、船の右側のダイイングメッセージをチェックしていなかった。
もう一つの疑問点は、竹内久美子はダイイングメッセージを何で書いたかということである。
再現シーンでは、黒っぽいが、写真では白く写っている。例えば血で書いたとして、血で書いた文字を赤外線フィルムで撮ったのか?フラッシュを使って撮っているようだが?血を使っているなら、ルミノール反応が出るはずだから、鑑識が現場を調べていれば分かるはずだが、それもしていないようだ。
ダイイングメッセージは、写真を撮った高成美咲が消してしまったというのが一つ、考えられる。
もう一つ、そもそもダイイングメッセージなど書かれていなかった、ということも考えられる。メッセージは高成美咲が写真を引き伸ばすときに、ネガにペンのようなもので、書き込んだというのは考えられないだろうか。ネガに黒で書けば、写真にすると白黒反転するから、白い文字でダイイングメッセージが現れるわけである。
これは、14年半前に散々議論したと記憶しているが、記載しておく。
さて、『特別篇』の冒頭は、朝倉(朝倉だとして)が電話しているシーンから始まるが、このシーンに、柴田が第9話で真山の部屋に設置された監視カメラを取り外す場面が写っている。
つまり、第9話の時点で、朝倉が中田に暗示をかけたということになる。
特別篇では、それ以外には、直接的に朝倉が現れたのは、真山の前だけなのである(意識不明の柴田の病室を訪れているが、当然柴田は朝倉を見ていないわけだし)。
また、映画でも、柴田の前に現れたのは、麻衣子や柴田の父、つまり死者と一緒に出てくるわけだから、少なくとも朝倉の肉体は死んでいると考えられる。
そうなると、特別篇以降における朝倉は真山の妄想、ということも、考えられるのである。
ところで、『特別篇』と言えば散々議論されているのが、最後の彩の墓参りのシーン。
一応、私の説というのはあって、斑目の墓、というのである。
実はこのシーンだけ、映画の冒頭で斑目が爆死した後のシーンであって、彩が斑目の死を知って墓参りに行ったと、彩を後ろから見ていた斑目は、亡霊だったという説を立てている。
壺坂が死んだ後、野々村を雅のところに連れて行ったあとなのかと最初は思ったが、服装が違うのでそうではないようだ。

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4件のコメント

  1. そうですよね…
    ヨットの両サイドはもちろん、ハーパー内全てを探してもいいくらいなのに、それもなかったということですし。。
    あと、真山さん達がメロンパンを食べてしまった後のくだりも、ヨットの停泊位置は確定していたはずなのでしょうから、照明をたくぐらい捜査員を動員していたのであれば、あったはず(?)のダイイングメッセージを実際に中田が消しに来た時点で取り押さえればよかったのでは〜

  2. 特別編の彩の墓参りのシーンはてっきり谷口君のお墓参りしてるのかなとおもっていましたが
    いろいろと議論されていたんですね・・

  3. 今更なんですが、ケイゾク/特別篇の冒頭、彩がパソコンに文字を打っている時に「AYA’S PHANTOM」と出てくるのは何故なのかわかりますか?

  4. yumaさん

    当時存在した雑誌『TVぴあ』に載っていた連載記事が『ケイゾク/雑誌』という書籍に転載されておりまして、そこに植田Pのコメントが載っておりました。
    「『スターウォーズ』の“ファントム・メナス”が良かったというのもありますが(笑)柴田の死を曖昧にしたかったので、“彩の見た幻影”というイメージが浮かんだんです。でも最初の企画段階の話なので(以下略)」
    とのことですよ。

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