【SPEC】プロデューサーに踊らされた

ORICON STYLEに、「“ツッコミ”が生んだ「SPEC」のヒット」というSPECの植田プロデューサーのインタビュー記事が掲載された。
思わずタイトルにはぎょっとした。
というのも、私はブログで、カテゴリ「SPEC 小ネタ&突っ込み」という記事を書いているからである。
このことについてはあとで述べるとして、記事について紹介して行こう。


まず、キャラクターが成長していくと、シリーズになりにくいという話。確かに、前作を越えようとして作風が大味になっていってしまうのは続編モノのジレンマ。またキャラクターの関係性で言うと、『ケイゾク』は、柴田と真山がキャラクターの関係性が変化していくプロセスにカタルシスがあったので、同じように関係性の変化があると、シリーズ化して行くのは難しい。
そして意外だったのが、企画当初「偉大なるマンネリ」を目指して行くようになったという。しかし、「ケイゾク2」が『SPEC』となり我々の前に姿を現したとき、既にそれはマンネリではない、後に『SPEC〜結〜』が進んでいく方向を示唆していたように思うのは、連ドラ開始時のイントロダクションや特別限定ナビ「SPEC〜first blood」で明らかであり、既にこの時点で植田Pの言うところの「刺激が強いほう」を選んでしまっていたと言える。
そして、「ツッコミ」についてだが、

植田氏は、できる限りアイデアを盛り込むことで「イジる対象として認められることが重要」と続ける。
「スピンオフを作ることができるくらいキャラクターを作り込む必要がある。そのキャラを主人公にした4コマ漫画を誰もが描けるくらいのレベルまで作り込んで、初めてファンが“ツッコミ”を楽しめる。それがひいてはリアルタイム視聴にも繋がるのだと思っているのですが…」

と書かれている。
前段については確かに、見事に植田Pの術中にはまってしまったと思うのだが、後段のキャラクターの作り込みの部分については、4コマ漫画なんて書いてないけどツッコミは楽しめたし、リアルタイム視聴も続け、録画視聴も楽しんだと思っている。
私がリアルタイム視聴をした要因というのは、以前ある場所に書かせてもらったことなのだが、「謎解きの楽しみがエンドレス」であるということ。つまり、一つの謎が出て、それが解決されたと思ったらそれを元に新たな謎が生まれるということが、次回を早く見たいという動機になると思う。また、当時の私のブログを読んでいただいた奇特な方なら分かると思うが、次回に向けて提示される謎は一般の視聴者が注意深く見ていれば予想できる範囲内のものであり、「自分の予想が当たる」というカタルシスは、リアルタイム視聴に繋がると思う。
これはあくまで私の場合なので、実際のところどうしたらテレビドラマのリアルタイム視聴が進むのかはよく分からない。個人的な見解なのだが、これだけタイムシフト視聴が進んだ昨今、そこまでリアルタイム視聴にこだわる必要があるのかは疑問もある。むしろ、映画のほうが1回見ただけで理解できるように作っていなければならないのではないだろうか。何しろ、お客さんに1回あたりでお金を取るわけだから、1回見ただけでは分からない、というのは不公平感たっぷりなのである。
そして気になる「次の準備」。「2042年」の話ではないと思うのだが、また加瀬亮さん主演でバリバリのラブストーリーをやるのだろうか(苦笑)

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