【IWGP】池袋ウエストゲートパークの奇妙な会話

今日の『あまちゃん』で、GMTのリーダー、入間しおりが「反省会」をしようとしているのに、安部ちゃんが横から口を挟んでズブズブになってしまう、というシーンがあった。
それを見ていて、『あまちゃん』と同じ宮藤官九郎脚本の『池袋ウエストゲートパーク』で、似たようなシーンがあることを思い出して、見返してみると、さらにズブズブなことになっていた。
第2話、ラーメン屋にマコト(長瀬智也さん)と横山(渡辺謙さん)が入るシーン。
横山「この間はすまなかったな。こっちも赴任したばっかりで少々感情的になってた」
マコト「いや勘違いするなよ。おれはただリカのことが聞きたかっただけだよ」
店主「お客さんご注文は!」
横山「ラーメン…(マコトを見て)(マコトうなずく)二つ」
店主「2番さん4番さんラーメンで!」
店員「あいー!」

横山「あいにくこっちも、難航してるんだ。ほかの被害者にも当たってるんだがなかなか口、開いてくれない。何か弱みでも握られてるんだろう」
店主「お客さん、油はどうする?」
横山「あ?」
店主「油」
マコト「俺少なめ」
店主「4番さん油少なめで!」
店員「あいー!」

横山「リカって子?あの子と親しかった人間に聞いた話なんだけども…」
店主「お客さん、お話中すいません。あの、麺の固さどうする?」
横山「じゃちょっと固くして」
店主「はい」
マコト「俺普通で」
店主「4番さん普通で、2番さんバリ固!」
店員「あいー!」
店主「トッピング!トッピング」

横山「あ?(メニューを見る)じゃあ、卵」
店主「はい2番さん卵!」
店主「あいー!」

マコト「で何だよ」
横山「ん?」
マコト「いや、彼女の親しかった人から聞いた話」
横山「ああ、ま、それはおいおい」
マコト「いや言えよ!」
店主「バリ固のお客さん、えーと卵味付けと生ある」
横山「味付けでいい」
店主「味付け!」
店員「ういー!」

マコト「あ、何、ウリのこと?」
横山「ん?」
マコト「いやだから、俺とリカが知り合う前に、ウリやってたってこと?」
横山「知ってたのか」
マコト(うなずく)
横山「そうか」
マコト「別に、大したことじゃねえよ」
店主「お客様、本日にんにくサービスでね、あの、にんにく生の…」
横山「もう分かったからさあ、ラーメンっつったらラーメンつっと出してくれよ。何だよ大体人を偉そうに番号で呼びやがって。プロなんだから自信持ってくっと」
店主「ごめんなさい(方言で)」
横山「あぁ、くそ池袋、ラーメン一杯食わせてくれない。俺がまだ新米の頃はこのあたりはじじいとばばあとやくざしかいなかった」
これに懲りたか?第3話で吉岡(きたろうさん)を交えたシーンでは、
横山「ラーメン油少なめ、バリ固味付け卵ニンニクダブル」
吉岡「なんすかそれ」
マコト「それ3つ」
店主「かしこまりやしたー!」
となってしまう。
こういう、シリアスなシーンに笑いを挟み込んでくる脚本は、実に手が込んでいて、面白い。

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