【SPEC】津田助広の謎〜結〜(ネタバレあり)

これまで、津田助広について2つの記事を書いて、かなりのアクセス数を頂いている。
【SPEC】津田助広の謎(連続ドラマ篇)
【SPEC】津田助広の謎(翔&天篇)(ネタバレあり)
しかし、アクセス数にもかかわらず、記事の内容には全く満足いっていないのが現実、というか、気合十分で書いた記事よりも多く長く読まれていることにも満足いっていない。
そういうわけで、『SPEC〜結〜』で得られた情報も加えて、リベンジしたい。前の記事と重複になると思うが悪しからず。
最初に動画『SPEC〜first blood〜』に「公安零課」の名前が登場した。あっ、間違えた。ではなく、第8話に「陸軍中野学校」が登場する予定であることが明らかにされた。実際第8話に陸軍中野学校の名前が登場する。公安零課が、陸軍中野学校に由来することは、ドラマを見た人なら周知の事実であろう。
実際に津田と公安零課がドラマに登場するのは、第7話から。はっきりと明確になるのは第9話でのことなのだが、津田助広の姿をした人物が複数存在して、津田が殺されても、別の津田が現れるというシステムである。
また、ドラマでは明確になっていなかったのだが、地居も一時期、津田助広だった時期があり、SPEC HOLDERとして目覚めたために、地居に戻されたという設定になっている。スマートフォン向けに配信されていた『SPEC magazine電子完全版』に記載されていたのだが、現在は配信されていない。
この裏設定、連続ドラマの時点では全然納得行っていなかったのだが、『SPEC〜天〜』で登場した「宗家津田」の存在を考えるとわからないでもないかな、という感じである。
『SPEC〜翔〜』に登場した、神戸明こと「SPECホルダーサイドの津田」は、連続ドラマ『癸の回』のラストに登場した津田と同一人物と思われる。地居と同じようにSPECを持っているが、地居のように元の姿に戻されなかった理由は不明である。
同じく『SPEC〜翔〜』に登場した、市柳賢三も津田の一人。本名は名乗れないが、野々村係長の部下だったこともあるという。『SPEC〜天〜』で明らかにされたところでは、「24代宗家津田助広」で、いままでの津田助広は彼の影武者だったことが分かる(「自分は自分の影武者を全員無駄に死なせてしまった」という台詞がある)。
「宗家」が自ら登場することになったのは、連ドラ第9話【壬の回】でにのまえが「アグレッサー達は全員殺した。金太郎飴みたいな津田たちも一人残らず殺したよ」と言っていることから、彼らが全てにのまえに殺されたためである。
おそらく、神戸の津田と市柳の津田は、マスクをかぶっていたため、連ドラで殺されずに済んだのだろう。そして、神戸の津田は、連ドラ最終回で、地居を当麻に倒させるという公安零課のミッションに従事していたと思われる。つまり、御前会議の側に付いたのは『翔』の時点であると思われる。というのも、御前会議と神戸の津田の面会シーンで、初対面という感じだったからである。
【SPEC】津田助広の謎(翔&天篇)(ネタバレあり)は、「真相は闇の中だ」と結んだわけだが、津田が全滅することが、『SPEC〜結〜』にとって大きな意味を持っていた。
『SPEC〜結〜漸ノ篇〜』の植田プロデューサーのインタビューで、『SPEC〜天〜』で津田助広(の宗家)が死んだことがきっかけの一つとなって、御前会議がシンプルプランに対する態度を変えたことになっている(そんなに津田が重要な存在なら、本編にこの設定は盛り込んでおくべきだったのでは?)。また、『SPEC〜結〜爻ノ篇〜』のQ&Aでは、津田助広は伊勢神宮から始まる「御前様」直属の「影の軍団」の頭領であったという設定も示されており、『SPEC〜天〜』が「起承転結」の「転」である存在理由は、つまるところ津田助広(の宗家)の死にこそあり、『SPEC〜結〜』に話が進む上で、重要な意味を持っていたということになる。

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