昨日、SPEC公式Twitterに謎めいたツイートがされたが、『SPECサーガ黎明篇「Knockin’on 冷泉’s SPEC Door」~絶対預言者 冷泉俊明が守りたかった幸福の欠片~』が、2月18日の深夜0時より動画配信サービス「Paravi」で配信されることが明らかになった(Oricon News、シネマトゥデイ、映画ナタリー)。
TBSとParaviの公式サイトもできている。
主人公の冷泉俊明は、田中哲司さん…なのだが、その若き日、サラリーマン時代の本名・鈴木俊明を演じるのは、なぜか佐藤隆太さん。さらに、SPECを持つ者を利用しようとするのが、『ケイゾク』の木戸彩の妹で公安の特殊工作隊「SWEEP」に所属する、鈴木紗理奈さん演じる木戸晶というから、『ケイゾク』とのつながりという以前に、訳がわからなくなりそうである。
人物相関図を見ると、2010、2006という文字があるので、佐藤隆太さんの出演する世界は、2006年ということだろうか。SPECが2010年設定だから、田中哲司さんでもよかった気がする。
そして、木戸彩さんは亡くなってることになる。だから妹設定って、どこかで聞いたことがあるような。
公安の特殊工作隊「SWEEP」も謎だ。『ケイゾク』の「SWEEP」は早乙女管理官が指揮していたから、捜査一課に所属していたと思うし、警察官を処分する組織だった。だから、今回登場するのは別の組織ということだろう。
予告編も公開されている。「サトリの恋」に登場したシャブ中男が登場しているのは堤監督らしいな、と思う。気になったのが、「瀬文の未来が変わった」というセリフである。われわれが知っているのは、『SPEC』の瀬文しかない。未来が変わって、『SPEC』の瀬文になってしまうのか、それとも、『SPEC』が書き換わってしまうのだろうか。
しかし、また、西荻弓絵さん「原案」か。
(2021.2.17追記)
公式サイト、そしてParaviの表記を確認したら、「脚本 西荻弓絵」という表記に変わっている。これは「ほんまもん」のSPECサーガですね。お見それしました。
【IWGP】池袋ウエストゲートパークを振り返る 番外編
アニメ版『池袋ウエストゲートパーク』の放送が終了したので、ドラマ版との違いに焦点を当てて振り返ってみる。
言うまでもないが、この作品は、石田衣良の小説『池袋ウエストゲートパーク』シリーズを原作としている。
2000年のドラマ版は、オリジナルのエピソードを含み、全体のストーリー構成や、キャラクターの造形が大きく変わっている。
中でも、窪塚洋介さんが演じた、Gボーイズのキングこと、安藤崇のキャラクターは、全く違ったものとなった。
これについて、堤幸彦監督がキングのキャラクターを「壊した」とする見解もあったが、アニメ版の放送に際して行われた窪塚さんとアニメ版キングの声優、内山昂輝さんの対談を読むと、それは全く間違いで、堤監督は原作のイメージで考えていたところ、窪塚さんのほうがあのようなキャラクターを提案したという。
これに対して、アニメ版は、小説にわりと忠実な登場人物で、キャラクターの造形も原作と大きく変えることはなかった。
作画については、2020年の池袋の街を、忠実に模写していたと思う。ただ、原作は地名や店名などの固有名詞を多用して池袋を描写し、ドラマは池袋の周辺でのロケによって池袋の街そのものを映像に残したのに対して、アニメ版では固有名詞を直接出さなかったのには違和感を覚えた。「ロサ会館」が「ロザ会館」になっていたのには、「そこまでしなくても」と感じた。
ドラマ終了後も、原作の連載が続いていたこともあって、アニメ版では、ドラマ版とは別の、原作後期の作品を映像化している。
ただし、最終エピソードを除いて、である。
アニメ版はラスト2回にわたって、原作初期の作品『サンシャイン通り内戦(シヴィルウォー)』を取り上げた。
このエピソードは、ドラマ版でも後半で取り上げたエピソードである(主に第10話、11話であるが一部についてはもうすこし前から使われている)。
アニメ版で取り上げたエピソードとしては、一番古いので、時系列的におかしなことになっている。簡単に言うと、原作とドラマでは、Gボーイズの縄張りだった池袋に、尾崎京一が現れ、レッドエンジェルス/ブラックエンジェルスを結成したのをきっかけに、抗争が始まったといというという流れなのだが、アニメではすでに、レッドエンジェルスや尾崎京一はすでに登場しているのだ。
そのため、アニメ版はストーリー展開は原作をなぞってきたのだが、『サンシャイン通り内戦(シヴィルウォー)』については、Gボーイズとレッドエンジェルスの抗争を扱う以外はほとんどオリジナルの展開になっている。キングが抗争で重傷を負った男の子の妹に刺されるのは原作・ドラマ・アニメ共通なのだが、アニメではキングが銃で撃たれるところから始まり、傷が癒えぬまま京一と対決するという流れだったので、そこでさらに刺されるのは強引だったかなと思う。
それでもこのエピソードを最後に持ってきたのは、ドラマ版へのリスペクトではないだろうか。
すでにバラされているから書くが、最後に窪塚洋介さんがが登場したことからして。
【Audibleオリジナル】『アレク氏2120』全話配信(ネタバレ)
堤幸彦監督の、Audibleオリジナルコンテンツ『アレク氏2120』本日最終話が配信されて完結した。
登場する俳優・声優は非常に豪華で、いままでのオーディオコンテンツの域を超えている。
まさかと思ったが、『SICK’S』に登場するある登場人物が俳優もそのままに登場し、世界観がつながっていたのに驚いた。
『SPEC』のあるSPECホルダーの登場人物を連想させる人物も登場するし、『ケイゾク』『SPEC』が好きな人は、聴いてみてはいかがであろうか。
以下ネタバレ。
【IWGP】ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』12/19日からParaviで配信
『池袋ウエストゲートパーク』といえば、現在、アニメ版が放送されているところだが、なんと、あのドラマ版が2020年12月19日12:00から動画配信サイト『Paravi』で配信されることになったということだ。
もう、20年前になったこのドラマであるが、撮影のほとんどを池袋駅周辺であり、20年前の池袋を冷凍保存して残してくれている。
撮影終了からまもなく、マコトの家がなくなったし、セリフで出てきた結婚式場の東方会館がなくなったし、豊島区役所は新築移転した。なにより、タイトルになった池袋西口公園自体が様変わりしており、「グローバルリンク」なるものが設置され、ステージやカフェもできるなど様変わりしている。これは、アニメ版の『池袋ウエストゲートパーク』に用いられている。
とは言え、池袋西口公園は存在するし、ドラマに何度も出てきた池袋大橋や、あの豊島清掃工場の煙突は変わらずに存在する。
【SPEC】SPECノベライズ、Audibleで配信開始
Audibleで、堤幸彦監督のオーディオドラマ、『アレク氏2120』が配信開始され、遅ればせながら聴き始めた。ASKR(ただし発音は「エーエスケーアール」)という犯罪者や、マダラメという登場人物、捜査の第一線を外されて庶務係に配属になった女刑事とか、いろいろと思い出すことはある。
そんななか、『SPEC/SICK’S シリーズ』として、『SPEC』のノベライズ版がAudibleで配信されているのに気付いた。
すでに、『SPEC I』は11月19日から配信されている。
『SPEC II』12月25日配信。
『SPEC III』2021年1月29日配信。
『SPEC〜翔〜』4月2日配信。
『劇場版 SPEC〜天〜』4月23日配信。
『SPEC 〜零〜』5月21日配信。
『劇場版SPEC〜結〜漸ノ篇』6月18日配信。
『劇場版SPEC〜結〜爻ノ篇』7月16日配信。
『アレク氏2120』と違って、定額聴き放題ではないが、Audibleの契約をすると、1ヶ月に1枚もらえる「コイン」を使って購入することができるようだ。