『インビジブル』と『ケイゾク』のつながり

2022年4月15日に始まったドラマ『インビジブル』。主人公が「未解決事件の継続捜査を行う部署」に所属する、という設定に、『ケイゾク』を連想してしまうので、『インビジブル』と『ケイゾク』のつながりを無理やり検証する。

リアル警視庁では、『ケイゾク』の頃は、未解決事件の継続捜査は、捜査一課のなかの係が担当していた。それが、凶悪犯罪の公訴時効が廃止されることに伴い、2009年に、捜査一課の中に特命捜査対策という部門が設置され、40人程度の人員が配置されたという。この「特命捜査対策室」という部署は、フジテレビの『絶対零度』やテレビ朝日の『絶対零度』といったドラマに登場している。

これに対して『インビジブル』に登場するのは、「特命捜査対策」という名前の部門で、名前も微妙に違うし、設定としては「捜査一課」と「特命捜査対策班」は別の部署という扱いになっているようだ。

警視庁のヒエラルヒーとしては、部>課>(室)>班>係、というのが通常のところで、特命捜査対策班は、刑事部ではあるものの、何課に所属しているのか不明な状態だった。

『ケイゾク』は、ストーリーとして、未解決事件を追っていくことがドラマの縦軸になっていたが、『インビジブル』では、高橋一生さん演じる主人公の志村は、特命捜査対策班に所属はしているものの、あまりドラマの本筋で未解決事件の継続捜査が出てこない感じがする。

犯罪コーディネーターと刑事が協力して捜査に当たる、というと、『羊たちの沈黙』あたりの感じだし、凶悪犯の裏の黒幕的存在というのも、ホームズとかコナンとかで聞いたことのあるような設定で、こういったどこかで聞いたことのある設定を寄せたなかで、どれだけオリジナルの展開になっていくかというのが今後の見せ場なのだろう。猿渡監察官が実はクリミナルズの親玉で、本物の猿渡を殺して警視庁の中に潜り込んでいたというオチだったら一気に脱力しそうではある。

ディスカッションに参加

2件のコメント

  1. 記事の中にあるテレ朝のドラマは「未解決の女」のことですか?

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です