SPECサーガ黎明篇『サトリの恋』〜い〜 First Impression

コンプライアンスと言えば、『ケイゾク』最終回で早乙女がカッターナイフで手のひらを切って流れ出る血を斑目に塗りつける、というシーンがあるけど、植田Pのアイデアでは白い犬を早乙女が射殺して「赤い犬だ」と言うんだったとか。
「各局に堤監督を売り込んだ人」って、蒔田光治さんのこと…?
手前味噌ながら、私がこの記事で妄想した「アサクラ」(便宜上こう書く)の概念は、的を射たとまでは言わないまでもかなりいい線を行っていたのだな。


正直、『SICK’S 恕乃抄』という「連ドラでいうと2話くらい」の作品と比べてはいけないのだろうけど、『サトリの恋』は完結したストーリーだし、馴染みのあるキャラクターだし、敵の倒し方までもサトリというキャラクターを十分生かしきっているし、満足できた。いつのまにかディーラーと来田と仲間になっていたのは、強引な展開という気がしたけど。
一方で、サトリというキャラクターが登場した『SPEC』はもちろんのこと、『SICK’S』『ケイゾク』とも繋がる要素も出て来たところは興味深かった。
新興宗教インナープラネッツの貫主の正体が明らかになる、とアナウンスされていたが、エンドロールが流れるまで邑瀬帝法が登場せず、エンドロールにも名前がなかったため、「あれ?」と思ったら「ああ、そういうことか」だった。
これで、『SICK’S 恕乃抄』では「?」とクレジットされていた邑瀬帝法が、役名入りで『覇乃抄』『厩乃抄』に登場する可能性が出て来たわけだ。
小ネタとしては「エプソン、エプソン」と連呼する新井遵子にクスッとしてしまった。
「矢野顕子かよ」の歌は誰が作ったんだか。
そして最後に言いたいのが、「本編だけをつなげて、純粋に『サトリの恋』だけを見て見たい」と言うことだ。まぁ、『サトリの恋』のドラマ本編自体、登場人物の解説テロップが出て来たりして、なんというか第四の壁を超えているところがあるので、あの鼎談も含めて『サトリの恋』なのかもしれないが。

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