【あまちゃん再放送】影武者でねえか?落ち武者じゃなくて【第21回】

『あまちゃん』第21回。
今回も、「このシーンは重要な意味があるからよく覚えておいてね」的な記事である。
と言っても、すでにご覧になった方はよく分かると思う。初めて見る方は、このシーンが、ただのおもしろシーンというだけではなく、ドラマ全体を通した重要な意味を持っていることを知っておいてほしい。


それは、安部ちゃんがアキに海の中でウニを渡していたことについて、漁協でアキが不満を漏らすシーンである。
かつ枝「しゃあねえべアキ。あの客は、おめえに取ってほしくて遠ぐがら来たんだから。だから今年は安部ちゃんが取って、で海の中からこっそり渡す」
アキ「そんなのインチキだべ!
弥生「インチキなんて、人聞きの悪い…」
アキ「安部ちゃんが取ったウニを自分が取ったような顔してお客さんに出すなんてできません。それじゃ安部ちゃんまるで落ち武者だべ!」
安部「…」
考え込む長内組合長
安部「私のことは気にしなくていいから。みんな最初はそうだったんだから」
アキ「そうなの?」
安部「うん」
美寿々「んだよ。安部ちゃんもあたしも、最初は夏ばっぱに助けてもらった」
夏「男っつううのは、単純で正直だからよ。同じ値段なら、若くてめんこい娘っ子にとってもらいでえもんだ」
かつ枝・弥生・安部・美寿々「んだんだ」
アキ「でも、それじゃあ安部ちゃんに悪いべ」
首を振る安部
夏「何も安部ちゃんは、おめえのためにやったわけでねえんだ」
アキ「じゃあ何のために?」
夏「アキ、おめえ何が勘違いしてんじゃねえのか?」
アキ「え?」
夏「観光海女は接客業。サービス業なんだど」
アキ「サービス業?」
夏「お客さんを第一に考え、サービスする。それが基本だ。自分で取りてえとか、安部ちゃんに悪いとか、そんなん知ったこっちゃねえ。サービスする。喜んでもらう。また来てもらう。おららが考えるのはそのことだけだ」
うなずく安部たち
夏「ウニは銭。海女はサービス業。分かったな」
長内「影武者でねえか?」
かつ枝「うん?」
長内「落ち武者じゃなくて、安部ちゃんはアキちゃんの影武者でねえか?落ち武者じゃなくて」
考え込む一同
長内「まあ、どっちでもいいか」
アキが「落ち武者」といってから、長内が「影武者でねえか」というまで、1分20秒近いロングパスである。初見の時は、このロングパスの面白さに目が奪われていたのだが、この、「影武者」という用語は、今後重大な意味を持ってくる。
また、「海女はサービス業」という夏のセリフも、今後のドラマの展開を考えると重要なセリフであった。
そのこともあってか、このシーンは、ダイジェスト版などでも、カットせずに使われていて、当時は「なぜこのシーンに長時間、尺を使うのだろう。(このシーンも面白いのだが)面白いシーンは他にもあるのに」と思っていたものである。

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