【あまちゃん再検証】復興は始まったばかり【2015年】

もうすぐ、BS放送で連続テレビ小説『あまちゃん』の再放送が始まるのを機に、あまちゃん再検証、として、「ドラマの中ではこう描かれていたけれども、現実世界ではどうだろう」といったことや、くだらない突っ込みなどをしていく。もはや返信、返答、リアクションゼロの淘汰されるコンテンツなのかもしれないこのブログで、そんなことをやる意味はないのかもしれないが。
その前に、東北・三陸地方を扱ったドラマということで頭に入れておきたいことを書く。
もう少し、寝かせておくつもりだったのだが、明日は3月14日なので、予定を早めて公開する。


2015年3月14日には、北陸新幹線長野-金沢間が開業、上野東京ラインが開通するなど、鉄道開通ラッシュである。しかし、それは、関東と北陸の一部だけの話である。
三陸鉄道は、2014年4月5日に南リアス線が、北リアス線が2014年4月6日に全線開通を果たした。しかし、アキが東京と北三陸の往復に使い、ユイが東京に行くときに乗るはずだった路線は、震災による津波により路盤や駅舎が流出するなどして、まだ復旧を果たしていない。
山田線は、宮古と釜石の間が現在も不通となっている。この区間の復旧については紆余曲折があったが、JR東日本が復旧工事を行い、関係自治体に協力金を支払ったうえで、三陸鉄道に移管させることが決まり、2015年3月7日に工事に着工したところ。最新の情報では、河北新報によると、部分開通を繰り返し、2018年度内に全面開通予定である。2016年秋には、両端の宮古-豊間根間(15.4km)と鵜住居-釜石間(8.3km)が開業する。2017年度内に豊間根-吉里吉里間(24.3km)、そして2018年度に吉里吉里-鵜住居間(7.4km)が開業するとのことだ。最も開業が遅くなる区間に、震災の被害が特に甚大だった大槌町が含まれる。
大船渡線の盛(さかり)から気仙沼の間は、現在不通のままで、BRT(バス高速輸送システム)による「仮復旧」という形が取られている。BRTとは、被害の少なかった鉄道の路盤の上に、バスが通れるように舗装して、バス専用道とし、残りの区間については一般道を走るバスを走らせるもので、路線バスより若干定時制に勝るものの、鉄道が走れる状況にはまったくなっていない。
気仙沼線は、全線の2/3にあたる、気仙沼から柳津の間が、同じくBRT(バス高速輸送システム)になっており、不通である。
仙石線は、陸前小野から高城町までの間が、不通となっているが、2015年5月30日に全線開通する予定である。同日、仙石線と東北本線との連絡線を作り、「仙石東北ライン」を開業する。
しかし、見ての通り、多くの区間が不通となっており、復旧のメドも立たないところもある。
鉄道よりも優先させるインフラがあるだろうとか、そもそも過疎地に鉄道など必要無いというお説はもっともだと思うが、鉄道の復旧は、復興のシンボルだ。
全ての路線が復旧することを、願ってやまない。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です