【語りたかった】『私の嫌いな探偵』最終回【崖は遠い】

『私の嫌いな探偵』早くも最終回を迎えてしまった。
以前に、「ダークホース」と書いたのだが、終わってみれば、いまのところ今クールナンバー1ドラマだ(まだ他のドラマは終わっていないので)。


このドラマ、各回にお約束を入れることに徹底していた。
・殺人事件捜査を渋る探偵(鵜飼)を、大家(朱実)が大金をちらつかせて事件に連れ出す。
・朱美がとんちんかんな推理を披露する(朱実の推理)。
・朱美の奇妙な創作料理。
・ホームレスの情報屋から情報を聞き出すも、鵜飼は2千円しか持っておらず、朱実が1万円の札束を渡そうとすると、鵜飼が奪って1万円だけ渡す。
・事件の真相を語る鵜飼に、「知ってた」などと相づちを打つ朱美
・犯人が動機を語ろうとするが、「私そういうの聞かない派なんで」と言って帰ってしまう鵜飼
『戦力外捜査官』は似たような路線だったが、登場人物が多いせいか、途中からキャラを立てだしてお約束が少なくなってしまったのが残念なところ。
それに加えて、メタフィクション的な要素が多いことが特徴的だった。
・「サスペンスの帝王」船越英一郎と、「謎の美女」山村紅葉。
・「火サス的」「土ワイ的」と言ったセリフ。
・「ここでCM行っちゃう?」
・「この事件、放送時間的に15分くらいしかいってないですよ、絶対」と言う時、放送時間は15分手前。
・「他局」「第8話」と言った朱美のメタなセリフと、それに突っ込みを入れる鵜飼。
『ケイゾク』にも少しそういう要素があったが、「ミステリーとかサスペンスとかさんざんやりきっちゃってるから、あえてそれに乗っかって皮肉ってみたり、パロディー仕立てにして楽しんでしまおう」という割り切りが、面白さにつながっていたと思う。
全8回。ようやく鵜飼と朱美のコンビもなじんで来たところで、連続ドラマとしては少ない回数だ。とは言えスペシャルとかパート2とかやるとグダグダになるだろうからなぁ。

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