【SPEC】『SPEC〜結〜爻ノ篇』残された謎(ネタバレ)

以前に書いた記事の答え合わせにはならないが、『SPEC〜結〜爻ノ篇』の残された謎についてまとめて検証というか、妄想していきたい。
ソロモンの鍵とか、シンプルプランとかについては、何か自分の中では100%解決しちゃったので、ネタにはならない。

【2014年の東京】
『漸ノ篇』の冒頭で、雅ちゃんが野々村係長の手紙を読んでいるシーン。
その後に逆回転の演出があり、その途中に『爻の編』の地面からマグマが噴出しているクライマックスのシーンがあることから、雅ちゃんのシーンは本当はこの後に存在するはずだった2014年ということになる。
ソロモンの鍵によって、パラレルワールドが重なり、過去に遡ってこのバブルが消滅したということである。
雅ちゃんがどうやって生き延びていたのかという疑問が残るが、消滅してしまったことを詳細に表現する必要はないのだろう。
【プロフェッサーJは湯田だったのか】
プロフェッサーJは、湯田秀樹だったということにされている。
しかし、今までプロフェッサーJがしたとされることを考えると、おかしなことがある。
①にのまえのクローンを作った。
②スペックホルダーだけ殲滅させるインフルエンザウイルス、シンプルプランを作った。
これだけで矛盾している。にのまえのクローンはマダム陰&陽や伊藤淳史と組んで、シンプルプランを阻止しようとしたが、にのまえのクローンの生みの親であるはずプロフェッサーJ自身が、シンプルプランを作ったことになっている。
③当麻の父親に協力を持ちかけて、断られたために殺した。
これは湯田がパラレルワールドに関する知識を得ようしたのか、最初からユダたちの野望に気づいてしまう可能性のある当麻天を殺すつもりで近づいたのかのどちらかだろう。
④アジアの某大国の突入隊の一人に憑依し(その際の声は城旭斎浄海を演じている香椎由宇さん)突入隊を全滅させた。
そしておそらく、
⑤野々村係長を殺した宮野を殺したのもプロフェッサーJとも考えられる。
しかし、
⑥当麻家で操られた当麻・瀬文もろとも湯田を殺そうとしたのは誰か。『SPEC全記録集』にはユダが葉子を操っていたように書かれているがどうなのか。葉子が、「湯田、この裏切り者!」と言っていたのはなぜか。湯田が寝たふりをして葉子を操っていたと考えるのが自然だし、まぁ、湯田は零体だから滅びないのかも知れないが、当麻を殺してしまったらソロモンの鍵を使えないのではないか。
さらに、
⑦野々村の死体再利用は、『漸ノ篇』のパンフレットで操っているのは城旭斎浄海、という説明がインタビューに掲載されていた。
ということから仮説を立ててみる。これはあくまでも仮説であって答えではない
まず、①と②の矛盾を解決する方法として、プロフェッサーJと呼ばれた人物は、①城旭斎浄海と②湯田秀樹の二人ではないかと考える。
そうすると、①を浄海と湯田が協力して行い、④⑤⑥⑦は浄海、②③は湯田で、浄海を殺したのが湯田ということになる。
当初湯田と浄海が協力していたというか、湯田が浄海を利用していた、と考えると、湯田がシンプルプランを作っていたことで浄海と対立するようになったことになり、上記の葉子の台詞も、葉子を操っていた浄海のセリフだと考えると納得が行く。
ただし、この仮説は当麻たちと浄海の戦闘シーンで、浄海がシンプルプランの入った瓶を割って、シンプルプランを発動させたという点からすると、無理があるかも知れない。
【先人類の本体とは】
先人類は滅び、零体となって八咫烏の姿で地球を飛び回っていた。
では、先人類の末裔、卑弥呼、セカイ、青池潤、ユダはなぜ人間の姿をしていたのだろうか。
まず、青池潤は、青池里子の腹を借りて生まれてきたからだと言える。その理由も説明されている。セカイと潤(と呼ばれる存在)は、何度も世界をリセットしてやり直しているが、いつも同じ地球滅亡というエンディングになるのを知っていた。そして、潤(と呼ばれる存在)は、登場人物が異なれば違うエンディングになるのではないかと考え、人間の肉体を持ったわけだ。
ユダについては、「寝るなっちょ」のシーンもあり、火傷し、手術も受けているわけだから、生身の肉体を持っていたと言える。つまり、ドイツ人(とパスポートに書かれていた)、JUDAH HIDEKIという人物の肉体を借りていた。憑依のSPECを持つとされているのだから。
これに対してセカイや卑弥呼は、人間の姿を取った幻影であるようだ。セカイは餃子を食べるシーンはあったが、当麻が銃で撃っても全く傷ついていない描写だったし、卑弥呼は韓国人の女にナイフで襲われたときに、消えてしまった。では何がセカイや卑弥呼に人間の姿を与えたのか
【当麻と瀬文の神格化】
当麻の隻腕と言う姿は、一種の神話性を帯びていたと思う。
そこに持ってきて『結』で、自らを「神」と自称する者と闘うことになったことで、その色合いが濃くなった。
さらに、瀬文が目を潰されたことで、二人が神格化されたのではないだろうか。
古代神話の神々には、隻腕・隻眼の神が多い。
北欧神話の軍神テュールは隻腕で、オーディンは隻眼である。当麻と瀬文がテュールとオーディンだとすると、SPECでいうファティマ第三の預言とはラグナロク(ゲームではない)ということか。
ケルト神話の神ヌアザは隻腕で、魔眼のバロールの片方の目は、通常は閉じられている。バロールの孫のルーも、片目に関係がある。ヌアザは右腕を切り落とされたことで王位を失うが、銀の義手を得て、後に腕を回復することで王位に復活する。当麻が左腕を切り落とされることでSPECを失い、左手を回復することで再びSPECを回復することと符合しないだろうか。
【当麻を呼ぶ声】
当麻は、仲間の思いに守られて、セカイのSWEEPから逃れる。その時、当麻を呼ぶ声が聞こえるのだが、Ζガンダムのように死者の思いに守られる、のかと思ったが、『SPEC全記録集』によると、陽太、美鈴、吉川、、里子、海野、馬場、冷泉、鹿浜、サトリ、猪俣、マダム陽&陰、地居、ナンシー、野々村、瀬文となっていて、この時点で生きているのが明らかな人物が2人(瀬文と雅)含まれている。
【空中を漂う当麻】
漂っている当麻は、シュレディンガーの猫。瀬文に観測(手を掴まれる)されるまでは、存在している状態と、存在していない状態が重なり合っていたから、半透明だったのではないか。
と言うのは、公式の解釈とはずれる、別の解釈。
【『結』で明らかになるとされていたこと】
次のことについては、明らかにならなかったと思う。
当麻が死んだSPEC HOLDERを召還するとき、一瞬戸田さんからスタッフの赤羽プロデューサーになる理由。
里中を殺せと命じた人間が結に出る件。

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2件のコメント

  1. >>・里中を殺せと命じた人間が結に出る件。

    これはサブアトラスのメンバーが映っている中ににいたという事じゃないですか?
    里中が殺された理由もサブアトラス会議に送り込まれてメンバーの顔をみてしまったという事なので。

  2. 志村が殺された理由とごっちゃになってません?

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