SPEC 〜天〜零(プレリュード)ネタバレ(その1)

これが今年最後の記事になるのかな…来年のSPEC「翔」「天」まで皆さんが無事に過ごせますように。
ヤングエース2月号(12月28日発売)で、漫画:了春刀、原案:西荻弓絵、脚本:里中静流(堤幸彦監督、植田博樹プロデュースの映画「恋愛寫眞 Collage of our Life」で広末洋子が演じた役名と同じ名前)、の名義で上記の連載が始まった。
内容は「SPEC 0」などと呼ばれていた、TVドラマの前日譚である。
同号の巻頭には、TVシリーズ最終回と、劇場版のおさらいも載っている。新情報はない。
そして、気になるストーリーであるが…
(以下ネタバレ)


・2003年 ウーメラ砂漠を航行する飛行機の機内、当麻家の3人(ちなみに紗綾は餃子の食べ過ぎのため留守番)
・当麻天(紗綾、陽太の父)にせまる「ファティマ第三の予言研究学会」の三人(左右は全く同じ姿)
・どこの権力にも組しないと答える当麻天
・「ファティマ第三の予言研究学会」の中央のSPEC HOLDERの髪が槍のような物に変わり、機体に穴を開ける。左右のSPEC HOLDERがフレンチホルンを吹くと、三人は消える(ちょうどTVシリーズのブブゼラリーマンのようだ)。墜落炎上する飛行機。「とまってよ!」と願う当麻陽太。
・陽太がよくミルクをやっていた猫にミルクをやる紗綾。当麻天たちの死亡記事の「当麻天」に「とうま てん」とルビが打ってあるが、「とうま そら」だったはずでは?
・そこに「ケイゾク」の、柴田純が現れ、当麻の両親と弟はSPEC HOLDERに殺された可能性が高いと告げる。格好はトートバッグといいダサいコートといいケイゾクのときと変わらないが、警察手帳になまえシールを貼るのはやめたらしい。
・2009年 未詳の設立に当たり、柴田が野々村に当麻を推薦する。誰だか分からない似顔絵入りのメモ。
・空港に当麻を迎えに行った野々村。そこに地居も現れるが、当麻は地居をストーカー扱い。ここで「先週まで私のアパートの近くのホテルにいただろ」という当麻のセリフがあるが、FBIで研修を受けていたのならそのホテルというのはアメリカのホテルなのか?だとするとわざわざ地居は当麻が戻る前の便に乗って待ち伏せていたことになる。やはりウザイ。
・事件発生で、早速未詳に向かう当麻。通気口経由で未詳に向かう。
・未詳の光景はTVシリーズと概ね同じだが、パソコンがないのと、当麻の私物がないぐらいで、地デジTVに付いた張り紙から災害用備蓄倉庫まで、なかなかの再現性。しかし野々村のセリフが未詳事件特別対策ではなく対策になっている。
・発生した事件というのは、「全員突然心筋停止不審死殺人事件」。当麻はネクタイの柄から一瞬で石油系メジャーの幹部たちと見抜く。
・当麻は、潜在能力、SPECに目覚めた者たちが、オイルやレアメタルのごとく国家や大資本、宗教権力に次々と確保される奪い合いが起こっている、と言うが野々村ははぐらかし、ドラマに出て来た未詳の建前を説明する。
・地居、警視庁の入口でもストーカー扱いされる。
・死因は全員心臓麻痺だが、心臓につながる血管を指で潰された跡がある。しかし外傷はない。
・マジックでやられるお腹に手を入れて悪いところを取り出す、心霊手術のようなものないかという当麻。
・念動力で心臓を握りつぶしたという考え方もあるという野々村の説を否定する当麻。抵抗したときに相手からむしり取った表皮が残っていた。
・生きたままの被害者の肉体に直接手を突っ込み相手の苦しむ姿を間近で楽しみながら殺したのではないか、快楽殺人犯だと当麻。手を突っ込んだのに外傷は出来ないのか。だから「心霊手術」なのか。
・現場百遍、と殺された現場に向かう当麻と野々村。
・オフィス街、どこかで見たような黒服の少年。とあるビルの49.5階に案内される。
・そこで待っていたのは、ある組織の日本の責任者、ミスター・ディアブロ(8話以降に出て来た廣川三憲氏演じる、にのまえのボスか?)。「外人かと思ったら西田敏行っぽい」
・ディアブロ、少年に「普通の高校生としての生活と、母親」を提供する。
・SPEC HOLDERの一人(恐らく地居)もそこに同席する。
・少年も「全員突然心筋停止不審死殺人事件」の犯人探しを依頼される。
・またもや顔に赤いキリトリセンを描くにのまえ。ボスにもキリトリセンを描いたから、TVに出て来たボスとは別人なのか。
・少年、「時を止めることが出来る」自分のSPECを明らかにし、自分の名前を、「一十一 この世界の王」と言う。
正直、「これで終わり?」というか、「これで映画公開まで完結するの?」と心配になってしまった。また、今のところ「ファティマ第三の予言」以外は「天」よりもTVシリーズと関連する要素が多い。
当麻天もSPEC HOLDERではないか、そしてそのために組織に勧誘されたのではないかということが推測される。また、2003年から当麻に柴田が接触しており、SPECの存在に気づいていたということは、柴田は捜査一課弐係にいるころから、薄々その存在を推測していたのではなかろうか、というのは前にも書いたと思うが自分の憶測。
ところで、柴田と当麻が以前会っていた、ということは、SPEC第8話で野々村が当麻に語った、公安零課についての資料をくれた女刑事、というのが柴田のことだったと、当麻も気づきそうだが。
当麻と地居の関係はTVシリーズと全く違う。TVシリーズでは当麻は地居と別れたと認識していたが、このマンガでは当麻は地居をストーカー扱いしている。つまり、記憶操作が行われるのはこのあと、ということになるのだろうか。
突っ込みどころは多かったが、この先に期待。
次号は、当麻とにのまえの初の戦いと、アメリカからの使者登場、だそうだ。初の、というところが引っかかる。
それと、実写化を期待したいところだが、以前に、植田Pから「実写化できないなら止めときましょう」という言質はとってある。つまり、実写化されると言い切って良い!

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