タイトルの通り、同じ「ニノマエ」であるニノマエイトとニノマエジュウイチの関連について整理してみる。
ほとんど、SPECサーガ黎明篇『サトリの恋』〜リ〜の復習にはなるが。
国会議事堂前でのニノマエイトのセリフより。
ニノマエイト「109の失敗作は、皆殺し。110番目の奇跡。やっと神様の許可が出た」
上野駅近くの某所での野々村と近藤の会話より。
野々村「開発コードネームニノマエ」
近藤「ニノマエ?」
野々村「うん。SPECを持つ人々を一種の兵器として開発、利用するプロジェクトのことだ。スネイル(Snail)石油で知られているカーネルギルドが、莫大な資本を投入しているらしい」
ここで取り上げられた「Snail石油」は、『SPEC 零』に登場し、一十一と地居はその元で動いていた(「カーネルギルド」は漫画版の『SPEC 零』には名前が出て来ているが、ドラマでは「某石油系メジャー」と呼ばれている)。
そして、ニノマエイトが「110番目の奇跡」と言っているということをあわせると、一一十とは、数字の「110(ひゃくじゅう)」を意味し、「ニノマエプロジェクトの110番目の作品」である、ということになる。
そうすると、一十一とは、数字の「111(ひゃくじゅういち)」を意味し、ニノマエプロジェクトの111番目の作品である、ということになる。
つまり、ニノマエイトは、ニノマエジュウイチに先行する個体である、ということが分かる。
そうだとすると、ニノマエジュウイチにも「当麻陽太」という本来の人格が存在したように、ニノマエイトにも本来の人格が存在する、ということになるだろうか。
さて、そうなってくると、ニノマエジュウイチの「母親」の役であった「一二三(ニノマエフミ)」もまた、ニノマエプロジェクトの123番目の作品なのだろうか、とか、地居聖はSPECホルダーとしてSnail石油の元で動いていたが、ニノマエプロジェクトとは関係ないのだろうか、といった疑問も生じてくる。
それはともかく、こういう『SICK’S』と『SPEC』を結ぶ糸が、スピンオフである『サトリの恋』に出てくるところは、さすがというところである。
ニノマエフミは、
「連続不審死事件の被害者のひとりの妻」であってニノマエジュウイチの仮の母親ですよね?
全く関係ない気がします。
スペックの使い手を兵器として使うために何者かがクローン人間を作って実験する計画がTVドラマ[specサーガ]シリーズに存在する事が[specー天ー]の当麻紗綾のニノマエの正体を説明する台詞の内容から部分的に気付きました。すなわちニノマエ=ジュウイチはTV版、劇場版共に当麻紗綾の弟=陽太のクローン人間として登場、クローンとしてのニノマエの記憶は地居 聖(多分悪の朝倉に取り憑かれた)に偽の記憶を刷り込まれて真実を知らないまま当麻達と戦わされた。当麻も地居に記憶を書き換えられたとはいえすでに弟が死んだ事は気付いていた。ただ敵対していたニノマエが二人とも陽太のクローンだと気付くのは劇場版[specー天ー]の中盤になってから。本物の当麻陽太はやはり両親と共に飛行機の爆発で死亡した。長文失礼しました。