ほとんどの方はすでにご承知のことと思うが、堤幸彦監督、植田博樹企画&プロデュース、西荻弓絵原案作品、「SPEC サーガ完結篇 『SICK’S 恕乃抄』〜内閣情報調査室特務事項専従係事件簿〜」が2018年4月から新動画配信プラットフォーム「Paravi (パラビ)」で配信されることになり、プレサイトがOPENした。
私がずっと「re?」という名前で書いてきた作品が、『SICK’S 恕乃抄』だったわけである。
『ケイゾク』『SPEC』の完結編とうたっているが、「SPEC HOLDERを巡る権力闘争」ということで、『ケイゾク」との関係性は薄そうである。
舞台は、警視庁から、内閣情報調査室のSPEC HOLDER対策の特務専従係に変わる。係長として、野々村光次郎という人物が登場するのだが、『ケイゾク』『SPEC』に登場した、野々村光太郎の弟である。後付けで「弟」を出したと思う人もいるだろうが、SPEC第9話にきちんと野々村光太郎の口から弟が保谷にいることが言及されているのである。
また、今回の鍵を握るのもニノマエで、『SPEC』の登場した一十一(ニノマエジュウイチ)に次いで、一一十(ニノマエイト)が登場する。
演じるのは、黒島結菜さん。最近では、NHKのドラマ『アシガール』の主演が印象に残る。
ここまで書いたところで、「主演は誰?」という話であるが、主演に関しては現在のところ、後ろ姿などヒントらしきものはあるものの、「後日発表」となっている。配信ドラマということで、勝手に妄想すると、ぜひ主演女優にはのんさんをキャスティングしてもらいたかったところだ。
主演以外のキャストについては、かなり(全て?)公開されている。気になるのは、SPEC2話に登場した岡田義徳さんと佐野史郎さん。SPECでは両方とも生きているわけだが、一人は殺人犯として逮捕され、一人は公安のイヌとなった。別キャラクターとして登場するのだろうか。
さて、「Paravi (パラビ)」および『SPEC 結着ノ篇』については、調べた上で後日書くこととしたい。
と、書いてきたわけだが、個人的な不安と失望の要素もある。野々村光太郎が登場せず、他の『ケイゾク』キャストが出演しないということで、『ケイゾク』と『sick’s』のつながりは事実上ないということが一点。もう一点は、西荻弓絵さんが脚本ではなく原案となっていることである。
真の『ケイゾク』の完結編を、やってほしい…