【2016年】堤幸彦監督×中村勘九郎×松坂桃李×大島優子=映画『真田十勇士』【真田Year】

ここ数ヶ月、堤幸彦監督のブログで、時代劇を撮っていることが明らかになっていたが、ついに作品が解禁された
2014年に舞台で上演された『真田十勇士』の映画化である。
映画ナタリーによると、主人公、猿飛佐助役は舞台版と変わらず中村勘九郎さん、十勇士・霧隠才蔵役も舞台版と変わらず松坂桃李さんで、くノ一・火垂(ほたる)は今回、大島優子さんが務める(舞台版では比嘉愛未さんが演じていた)。
また、cinemacafe.netcinra.netによると、脚本も舞台版と変わらずマキノノゾミさん(以前、舞台版に触れた時、「監督」と書いてしまった。お詫びして訂正する)である。
映画は9月に公開となり、同時期に舞台の再演も行われるようだ。それに先駆けて、小説版が夏に刊行されることとなっているという。


さて、2016年といえば、大河ドラマ『真田丸』が放送される。奇しくも題材が被ってしまったわけだが、アプローチの仕方は全く異なり、興味深い。
『真田十勇士』は、その名の通り、架空の存在である真田十勇士を取り扱い、主人公も「真田幸村」ではなく、「猿飛佐助」である。よって、「よく知られた十勇士の物語」を出発点として、例えば真田幸村の性格などに、本作品ならではの工夫を加えている。
『真田丸』は、主人公の名前を後世に知られた「真田幸村」ではなく、本名の真田信繁とし、真田信繁(幸村)といった表記をしていることから察すると、伝説的な武将「真田幸村」のベールを剥いで、真田信繁という武将を出発点とし、そこから物語の枝葉を伸ばしていこうとしているのではないかと推測される。あくまでも推測だが
さて、今回の映画版『真田十勇士』と、再演『真田十勇士』であるが、映画版の佐助・才蔵・火垂、舞台版の佐助以外のキャストはまだ公開されていない。2014年の舞台版『真田十勇士』と比較して、どんなキャストが出てくるのか、楽しみだ。

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