少しだけ遅めのfirst impression。
今回は、なかなか本筋のストーリーが入り組んでいて、とっつきづらいストーリーだった。
依頼してきたのがヤクザ本人でないこと、さらにそれが組織対策本部長の妻であること、そして本人がヤクザをやめるつもりがない、というところから始まっていたからである。
そして、麦秋の矛先が、ヤクザ自体ではなく、ヤクザに利益供与するカタギに向かうところがさらに分かりづらかった。
しかしそのことが、麦秋の過去話につながっていく、ということだったので、なかなか入り組んだ話ではあったのだ。
気になったのが、渡辺社長(宇梶剛士さん)の声紋を使って作った偽装音声の、オリジナル音声がどうして関東貴船組に渡ったのかということ、というより、正確に言うと、麦秋から渡ったのだろうが、水田(金すんらさん)が「最近ウチに来た客分」と呼んでいる男と、麦秋の間に何か接点があるのか?なぜそのような人物とつながりがあるのか?ということである。
さて、小ネタは少なめだった。あえて挙げるなら、風見愛(古畑奈和さん)が「(村崎)亮ちゃん!」と手を振ったら、佐野直道(勝地涼さん)が満面の笑みで手を振り返して、三ヶ島に「お前ちゃうねん」といったシーンぐらいだろうか。印象に残ったのは。
今回は、謎だったことが明らかになりつつある。
一つは、麦秋が憎んでいるヤクザ以外の二人の人間のうちの一人が、麦秋の母、永光由美子だったということ。橘が麦秋を知っているかどうかは、今回は明確な表現はなかった。次回予告からすると、由美子と橘勲につながりがあることが予想される。そして、橘も麦秋を知っているらしいことがうかがえる。
もう一つは、佐野の素性である。私が予想していた偽暴追センターの職員で、ヤクザだというのは大外れで、捜査二課の刑事だったということのようである。彼が三ヶ島のように「やらかし」なのか、何か意図があって暴追センターに行ったのかは定かではないが、暴追センターにおらず、足抜けコールに入り浸っている理由は、まだ謎である。