BS-iでの集中再放送を機に、@niftyで2001年1月1日0時から開催された、堤監督や植田Pが参加したチャットイベントに潜入することが出来た。
そのときの模様を記録してあったので、再録しておく。
【高まる欲求不満】
・それは新年早々始まった
実際には事前に入室可能のようだったたが、けじめということで新年を迎えてからチャットルームにアクセス。すでに何人もの方が入室されている。人数が多く、ものすごいスピードでログが流れていく。それでもケイゾクの話題になっていくことが面白いところ。意外にも、ファントムから入ったとか映画から入ったとか、レギュラーシーズン以後にファンになった人が多い。
やはり話題は「シーズン弐」のこと。植田・堤のお二人はなかなか現れず、来たら直訴だ、などと盛り上がる。
・ゲストルーム?
そのうち、ゲストルームがどうこうという話題が出始める。もうひとつのチャットルームが設置されており、そちらはスタッフのみ入室できるようになっていた。それを知らずに入ろうとして落ちたりしていると、堤監督がゲストルームに入ったと。大急ぎでモニタしてみると、監督の参加者の部屋に行くというメッセージが出る。
・堤監督登場
結局1時過ぎだっただろうか、堤監督が現れたのは。たちまち「弐は?」(または庭?)攻撃にさらされる監督。「溺れる魚」の話やら「チャイニーズディナー」が公開決定という話やら、うまくはぐらかされる。植田Pは駐禁で遅れるとか?
そのうち監督がここに100人入ったらシーズン弐の話をする、等と言いだす。50人にまで減らしてもらった時点で大体40人台の参加者。しかし、チャットから落ちてしまう人なんかがいてなかなか50人に達しない。そんなことをしているうちに、植田P登場。
・柿ピー→メロンパン→甘栗?
植田Pは甘栗を持って登場。ふたたびシーズン弐について質問攻め。シーズン壱が柿ピーでスペシャルがメロンパンだったから、シーズン弐は甘栗?なんて話から、私がトラブって落ちている間にシーズン弐の第1話のサブタイトルを考えて、面白かった人にケイゾクDVD全巻プレゼントなんて話題をやっていたらしい。
やがて、植田さんが西荻さんと話した、などと言いだす。いよいよ「シーズン弐」について植田Pの口から語られる時がやって来た。
【シーズン弐は幸福論】
・西荻さん、結婚
西荻さんに連絡したらちょっと待ってくれと言われたという植田P。実は結婚した西荻さん。正月の準備でそれどころじゃなかったそうだ(笑)それはともかくケイゾク弐のテーマ。幸福論をやりたいと思っていると植田P。やるのかやらないのか、と堤さんが問い掛けると、植田Pが退室したという、メッセージが……
オイオイ、また逃げるのか??
・キーポイントは第3話
実は単にトイレに行ったというだけ。戻ってきた植田Pは、こちらの準備が出来ないうちに(笑)シーズン弐のことを語りだすのだった。
ケイゾクの壱は植田P的には真実論だった。あいまいな記憶の集合体が真実の顔をしてのさばっているだけじゃないかというのがテーマだったわけだが、その後植田Pは、幸福とは何か、ある人の幸福がある人の不幸だったりするのではないかと思ったという。
ところで、三話で植田Pと松田美由紀さんが凄い議論になった。松田美由紀さん(の演じる母親?)は、つかまるのを息子に見せる真山が理解できない。が、植田Pの考えでは、三話の母親は息子に自慢してしかるべき、この母親を息子が理解するところを見せたかったという。
で、本題としては、朝倉に匹敵する敵を宗教にしようと思っているそうだ。
シーズン弐の準備ははじめているものの、色々あってダメになるということもある。しかし、堤監督の考えでは、プロデューサーが前に進めていく気持ちは決定的な要因。植田Pも、それはケイゾクに関しては(それが)そこなわれることがない。堤監督も、ドラマを二度と作れなくなったとしてもやりたいし、中谷さんや渡部さんもケイゾクを大事に思ってくれているだろうと植田Pは思っている。
だから、そう言った気持ちに応えていくだけの台本を作るのは大変なことで、ゆっくり時間をかけて準備していきたいと植田Pは言うのだ。
【まだまだお土産が】
・ケイゾク/映画完全版
話は前後するが、「映画」について、堤監督も植田Pもカットシーンを復活させた「完全版」を出したいと思っているようだ。こちらは、しばりが少ないので、どうにかこうにか実現してほしいものだ。
映画の特に前半、長い長い予告編を見ているような気分にさせられるものだ(え?そんなことはない?)
・プレゼント
時刻は多分2時を回っていたのだろう。眠いといった発言が参加者から出るようになる。その度に個人名を連呼して「眠ると死ぬぞ」などと言ってくださる堤監督。「おーちゃん好きだ」と言ってもらったちゃっかりものの私(笑)
本当に眠りにつくため退席する人も出始め、人数が減っていくなか、ここまで参加した人にと、植田Pと堤監督からプレゼント合戦が始まる。二人が出すクイズに正解した人に、お宝グッズが贈られたのだった。
私が特にうらやましかった(笑)のが、ケイゾク/映画の台本の準備稿。実際の映画の台本に比べて20ページ(だったと思う)ほど多いページ数で、確か堤監督がこのチャットイベントに参加する前にしていた仕事は何?という問題の正解者に贈られたものだったと思う。
かくいう私もプレゼントをゲット。10月のクレッシェンド・ワークショップでも演奏をし、映画『溺れる魚』でも劇中演奏シーンがあるという堤監督のバンド「リバーシブルビート」のCD。堤監督の生年月日を当てて入手した。実際にCDが贈られるのは3月になってからだというが、楽しみだ。
【『弐』はいつ?】
・もはや内輪ネタ
相当コアな人しか参加していないと思われる最終時間帯。それでも34人もの方が参加していた。そう言えばその34人全員にクイズ100人に聞きましたボールペンをプレゼントという話だったが、どうなったのだろう(笑)ところで堤監督の生年月日は1955年11月3日で、大晦日は古舘伊知郎の「トーキングブルース」というイベントの演出をしていた。
堤、植田のお二人に好きな作品や好きなタイプの女優を聞いたり(堤監督:「ワンフロムザハート」「ジュリエットビノッシュ」「ジーナローランズ」植田P:「鈴木杏樹、森口ようこ、あと、高樹さや、レオンのマチルダ」)、逆に参加者が芸能人のだれに似ているのかという話から、榎本加奈子に似ているという参加者のデビュー話にまで発展する(笑)
・どうしてもこれだけは言いたかった植田P
もう語り尽くされたのかと思われたころ、植田Pが突然の重大発言。シーズン弐の時期については言わなくていいのか、と。
そして、今後の仕事の予定を語る植田P。それによると、シーズン弐は○○年○○月以降。はっきりと時期を出したところに、植田Pの強い意志を感じた。スケジュールを空けて待ってろよ、みたいな(笑)。まぁ、このあたりについてはあまり書かないほうがいいと思うが、植田Pと堤監督はケイゾク弐以外にも色々一緒に仕事を予定しているようです。あれとかあれとか……。
どさくさに紛れて、IWGPの続編のことも聞いてしまった私。それを堤監督がわざわざ午前5時というのに電話をかけて聞いてくださったというのはこのころの雰囲気を表しています。堤監督ありがとうございました。しかしマシンが落ちてしまって、難しいらしいということしか分からなかった私であった。
・そして大団円
時刻は6時。チャット終了の時刻が近づくと、植田・堤の御両人が退出され
るということで、参加者からの挨拶でただでさえスピードの早かったチャットは読みきれないほどのスクロールに。
植田さんと堤さんが退席したあとも、参加者の会話はずっと続いていた。
【追記 2014年】
ここで語られていた『ケイゾク/シーズン弐』に関するタイムスケールは、「『劇場版SPEC~天~』『劇場版SPEC~結~漸ノ篇』イッキミ上映会&トークショー」で語られた内容とは少し異なっている。今は何が真実なのかは、定かではない。
「植田Pと堤監督はケイゾク弐以外にも色々一緒に仕事を予定」ということについては、一つは『ハンドク!!!』のことで、脚本大石静さんということまで明らかにされていたと思う。
また、IWGPの続編については、まだ『スープの回』が作られる前で、この時点では難しいという話が実現してしまったのだった。