「SPEC」の連ドラの、本放送、再放送、DVD/BD版には、それぞれ微妙な違いがある。
以前にも触れているとは思うが、再放送も始まった事だし、改めてまとめておく。
まず、再放送が最初に行われたのは、第二話で視聴率が下がって「テコ入れ」で行われたのが最初だ。
スペックビジュアルファイル 70ページによると、堤監督が10分くらい切ってくれと言われ(第1話?)、「お客様に新たな部分を見せたいと」桂小次郎の首つりで足がどんと落ちるカットを30分の8秒使って入れたという。
また、第4話は神棚を破壊するシーンが不謹慎とされたのか、そのシーンがまるまるカットされていたとのこと(未確認)。
つまり、第1話は初回拡大で延長された部分に相当する分がカット、第2話は桂小次郎の首つりで足がどんと落ちるカットが追加、第4話は神棚にまつわるシーンがカットされているというのが、再放送版と本放送版の違いになる。
BD版では、第1話は本放送版と同じ、第2話は再放送版と同じように足がどんと落ちるカットが追加、第4話は神棚にまつわるシーンを「亀棚」に変えて、撮影そのものをやり直したシーンに差し替えている。
DVDは所有していないが、この部分についてはBDと同じだと思われる。
そして、BDのみに、映像特典として、第1話のロングバージョンが収録されている。
ドラマのBD/DVDでは権利関係で音楽が差し替えられたり、だいぶ変わっている場合が多いが、SPECの場合はそういうこともないようだ。
ちなみに、第2話の鈴虫のネタが、「相棒」とかぶっていたのは植田Pは知らなかった、というのは(どこかでネットで指摘されたと植田Pがインタビューで語っていた記憶があるがどこで書かれていたのか探し出せない)既出だが、もともと、風鈴売りの音がする、という話で、実際に携帯から風鈴の音が聞こえて没になった、というのは初耳。
また、同じく2話の死刑場のシーンが、直前に公開された死刑場の写真をコピーして作った、というのは、スペックビジュアルファイルの70ページに掲載されているが、急遽作り直したとは驚きだ。