ケイゾク SPEC コンビの違い

「SPEC」も無事?最終回を迎えたので、これからは総括的なことを書いていきたい。
正直、小ネタ探しとかじゃなくてこれだけ画面に向き合って、繰り返し見て謎解きをしたドラマなんて久しぶりだった。そういう意味で、ケイゾクに近づいた「部分」もあったドラマと言えるが、今回は、当麻&瀬文と柴田&真山の比較をしていきたい。
ケイゾク好きとしてSPECに期待したものはいろいろあったのだが、その中でも特に、柴田と真山という「無類」のコンビに、当麻と瀬文が迫れるかというのがあった。
結論から言うと、この部分については、迫るというより、二人の関係性は出来たがそれがコンビという域に達したのか微妙という感じを受けた。
これは、考えてみると、当初の人物設定から、なかなか二人をコンビに持っていきづらかったのではないかと思う。
ケイゾクでは、柴田の周りの操作一課弐係に、野々村、真山、近藤、谷口、そしていつもいる木戸、と人物が揃っているので、それぞれの人物と柴田との関係性を描いていくことにはならず、柴田と真山のコンビが自然に出来上がっていく(木戸彩と柴田の関係も描かれているが、「弐係にやって来た新人女刑事」に必要なサポート役というキャラクターは、当麻紗綾には必要なかった)。
これに対してSPECでは、未詳には野々村、瀬文、当麻の3人しかいないので、3人での芝居が多くなってくるので、必然的に野々村係長の存在感が高く、当麻と瀬文の2人でのシーンのウェートが少なくなっているように思う。
というか当麻と瀬文の2人で捜査するシーンが以外と少ないのだ。過去の記事を見ながら調べてみると、1、2話では未詳3人組だし、3話では電話作戦。4話は当麻、瀬文+近藤、ということで、5、6話でようやく本格的に当麻と瀬文の2人で捜査するシーンが出てくる。7話も盗聴で捜査しているので、2人だけのシーンは冒頭に少しあるだけだ。8話以降は当麻と瀬文は別々に行動しているので、2人だけのシーンは第9話の牛丼を食いながらのシーンしかないと思われる。
もちろんそれ以外のシーンでも、当麻と瀬文の掛け合いがないわけではないのだが、これだけ瀬文と当麻だけのシーンが少ないというのは意外だった。
最後の書道シーンも、「痣」「未詳」「SPEC」「野々村係長」「美鈴」「地居」「瀬文」なので、当麻の中では、瀬文は大切な仲間の一人、という側面が強かったのではないだろうか。

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2件のコメント

  1. 初めまして。

    ゲスな言い方と思われるでしょうが、柴田と真山はただのコンビに収まらず、男女のにおいが感じられるからではないでしょうか。
    マヤシバはそれなりに流行りましたし。

    そこをいくと、当麻と瀬文の間には色気が無いと思います。
    お互い気を掛けてるけど、それはトムとジェリーのような関係かな、と。

    ただ当麻が女らしくないなんてことはなく、十分女らしいとは思います。
    柴田が女性なら、当麻は母性じゃないでしょうか。
    里中の娘に話しかけたり、陽太を可愛がったりとその片鱗がうかがえます。

    真山と瀬文。この二人は似てますね。女々しいとこが。
    過去に囚われてて、その実熱い魂を持っている。
    思えば、女々しい男を支える女が主役の話だったのかもしれませんね。
    ケイゾクもSPECも。

    それでは失礼しました。

  2. コメントありがとうございます。
    真山と柴田の仲を男女のにおいというのは確かに簡単に言えばそういうことなのかもしれないですが、簡単にいうと柴田と真山は互いに欠落している部分を補い合っているところがこの二人の関係性だと思うのです。
    当麻=母性というのは自分も当たっていると思います。瀬文への接し方も母親が息子に接するようなところがありました。
    二人の間に色気がなかったというのは地居の影響ではないかと思います。
    ただ、後半ちょっと当麻からのアタックが見られたような。
    続編があるとすると、瀬文と美鈴の関係も気になりますね。

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