「SPEC サーガ完結篇 『SICK’S 恕乃抄』〜内閣情報調査室特務事項専従係事件簿〜」が配信されることになったのが、2018年4月に開設される新動画配信プラットフォーム「Paravi(パラビ)」であるが、これについて書く。
ホームページとプレスリリースによると、東京放送ホールディングス、日本経済新聞社、テレビ東京ホールディングス、WOWOW、電 通、博報堂DYメディアパートナーズの6社の共同出資により発足した、プレミアム・プラットフォーム・ジャパン(PPJ)によって提供されるサービスで、月額999円(税込)で定額制動画配信サービスを提供する。なお、都度課金型動画配信、つまり、見るたびに課金する動画配信サービスも提供する。
出資会社から分かる通り、TBS、テレビ東京、WOWOWなどのドラマアーカイブ、バラエティなどを提供していく。
配信されるコンテンツは、「SPEC サーガ完結篇 『SICK’S 恕乃抄』〜内閣情報調査室特務事項専従係事件簿〜」をはじめとして、『コウノドリ』『孤独のグルメ』『逃げるは恥だが役に立つ』『SPEC』『ケイゾク』などが挙げられている。
ここで気になるのは、すでにAmazonプライム、hulu、dTV、などなど、あるいは自社で提供しているTBSオンデマンドといった動画配信サービスで提供されているコンテンツについて、「SPEC サーガ完結篇 『SICK’S 恕乃抄』〜内閣情報調査室特務事項専従係事件簿〜」を独占配信するのと同じように、他の動画配信サービスからコンテンツを引き上げるようなことをするのかどうか、ということである。
『ケイゾク』『SPEC』がTBSオンデマンドでの累計売上1位、2位ということを『SICK’S』の謳い文句にしているわけで、ここでいう「TBSオンデマンド」にTBSオンデマンドから各社動画配信サービスに提供されたものを「売上」に計上しているのなら、Paravi(パラビ)」の囲い込み政策には使わないでほしいのである。