今までほとんど、DVD/Blu-Rayの付録のブックレットについて触れて来なかったが、もう発売から半年過ぎたことだし、ネタバレ的なことも書く。
このブックレットは、写真はもちろんのこと、登場人物の紹介、各話の紹介を盛り込んでおり、特に各話の紹介に「SPEC MANIAC」として各話のゲスト・内トラ(内輪のエキストラ、スタッフや関係者がエキストラとして出演すること)の紹介を、「ここにも注目」としてまさにマニアックな情報が載っている。
「SPEC MANIAC」
・興味深かったのは、未詳に毎回貼られる、指名手配犯のポスターが、全部内トラだった(当たり前か)ほか、第4話などに出て来た「針井歩太」が女性だったということ。
・第9話で公園で太極拳をしていた3人がサバ男、ブロンソン、アンソニーで「オールスター」と呼ばれているということだが、サバ男はケイゾクで真山のマンションに住んでいてサバと包丁を持ち歩いていた姿が印象的だし、ブロンソンは「ケイゾク/映画」で木戸彩(鈴木紗理奈)が乗った船の船長役だったと思うが、アンソニーはなんだったか思い出せない。ま、思い出さなくてもいいんだが(笑)
・「旧雅ちゃん」と記載されている永田杏奈さん演じる醍醐雅だが、第10話では代役が演じており、声だけが永田さんとのこと。第8話については写真だから、本人の写真を使用しているのだろう。
「ここにも注目」
・第3話で村杉蝉之介氏演じる林実は、「色々な憑依の場面にほんの少しですが必ず出演しています」とあるが、美容室のシーンでは映る場面がなくてカットされたとTwitterに記載があったような…
・第4話は第1話の1.5倍の制作費
・さんざん既出ではあるが、第5話のラストの屋上シーンは撮影が夕方だったためシーンの終わりから撮って逆につないだ。
・第6話で「さかなちゃん」と呼ばれる当麻だが、未詳の野々村係長の後ろの壁に「さかな」の正面顔のポスターが貼ってあったが、金子Dも植田Pも気づいていなかったという。
・第10話の教会はセット。本当の内部?は2011年7月から9月まで放送された「ジウ 警視庁特殊犯捜査係」で確かめることが出来る。
・ラストの瀬文と当麻が並んでいるカット(「映画化とかぜってーしねえから」と当麻が言うカット)はビートルズのアルバムのオマージュ、という説明でビートルズを知っている人間ならそれがどういう意味なのか分かると思うが、一応解説しておくと、
・ビートルズのアルバム、とは「Abbey Road」。まあ、さんざんパクり、オマージュの対象になっている、ビートルズのメンバーが横断歩道を渡るジャケットなのだが。
・このアルバムのなかで、メンバーのひとりポール・マッカートニーだけが裸足で歩いている。つまり、靴を脱いでいる。
・とどのつまり、当麻=ポール・マッカートニー、ということになる。
・ところで、このアルバムを巡って「ポール・マッカートニー死亡説」というのが出て、このアルバムのジャケットがポールが死亡していることを示唆している、と騒動になったのだが、最終的には、「死亡説」自体がポールのアイデアによる「お遊び」であると判明したということがあった。
・これに「SPEC」を重ね合わせて言うと、当麻に「フィクションです」という文字がかぶっていることも重ね合わせて「映画化とかぜってーしねえから」という当麻のセリフが「お遊び」であるということを意味しているのではなかろうか。