TBSの植田プロデューサーに、『ケイゾク』『SPEC』について私が知りたいことを質問するという機会があり、【永久保存版】特別企画：『ケイゾク』『SPEC』産みの親・植田プロデューサーに「あの謎」を聞く【秘話満載】という記事にまとめさせていただいたのだが、なんと、植田プロデューサーから、質問がありませんか、と再度お話があり、メールで質問させていただくこととなった。
お忙しい中、貴重なお時間を割いてくださった植田Pには感謝の言葉しかない。
おーちゃん！：お忙しいところ、お声がけいただきましてありがとうございます。『ケイゾク』『SPEC』『SICK’S』について、質問したいことをあげてみました。どこかで話された内容が入っていると思いますがお許しください。覚えている範囲、答えられる範囲で構わないので、お答えいただければ幸いです。
おーちゃん！：『ケイゾク』はもともと、婦人警官もので予定していたとのことですが、堤監督を呼ぶことになったのは婦人警官からケイゾクに変わる前だったのですか。後だったのですか。
植田P：後だったと思います
おーちゃん！：ケイゾクのレギュラーキャストは、中谷美紀さんや鈴木紗理奈さん以外の方も当初の婦人警官ものから横滑りしてきた人が多いのですか。
植田P：いえ。その二人だけです
おーちゃん！：ケイゾク関連本に載っていた初期の企画書に、大沢麻衣子の前身が交通課の婦警とか書いてありますが、すでにこれはケイゾクの企画書なんですね。
植田P：ケイゾクの前身ですね。
でも、ミステリーものというより、ショムニみたいなイメージでした
ミステリーも入っていたけど
おーちゃん！：『ケイゾク』の当時、警視庁捜査一課に、実際に捜査一課二係があったという話ですが。この部署をモデルにするに至った経緯や、ドラマに取り入れるにあたっての工夫を教えていただけますか。
植田P：ショムニ的な地下室のイメージとかですかね。
「未解決部門を扱う部署」というのと、閑職というイメージはすぐつながりました
おーちゃん！：『クロニック・ラヴ』の曲は、坂本龍一さんが岡田有希子さんに提供した楽曲のものでしたが、新曲ではなく、この曲を選んだ理由はどういったことだったのでしょうか。
植田P：中谷美紀が勝手に選んで「主題歌にいいでしょう」と、勝手にレコーディングしていたものを押し付けられた感じです
おーちゃん！：面白くしようとして話を作ってませんか？（笑）
植田P：これ、実話なんです
まだ、決定の返事をもらってなくて、マネージャーに中谷と話してくださいと言われ、渋谷文化村のレコーディングスタジオに行ったら、クロニックラブの録音中で、「これケイゾクの主題歌にいいと思うんですが」と言われ出てくださるならいいですよ、とお返事しました
まんまとはめられたのです
おーちゃん！：ケイゾク最終回の「フェイク予告」ですが、会社の偉い人の反応はどういうものでしたか。
植田P：もはや、その頃は治外法権化していました
おーちゃん！：にじみになった当麻が空中に浮かんでいる世界では、地居、美鈴ちゃん、吉川や野々村係長は、生きているということですよね？
植田P：そうですね。別の世界線ということです
おーちゃん！：（野々村係長が死んだことになっている）SICK’Sの世界は、にじみ当麻の世界とは別の世界だとことなのでしょうか？
植田P：別の世界線ですね
おーちゃん！：「別の世界線」というのは、SICK’Sの世界は、ケイゾクやSPECの世界から分岐したのではなく、柴田・真山・当麻・瀬文といった人物が存在してはいるものの、最初から別の世界が並行して存在しているということなのでしょうか？
植田P：分岐したIFの世界的なものですね。
おーちゃん！：サトリの恋は、どの世界観なのでしょうか？
植田P：SPECの連ドラの前ということで同じ世界線です
おーちゃん！：ドラマのなかに内閣情報調査室を出そうと思ったのはいつ頃なのですか。
植田P：公安があまりにもメジャーになったのでCIROを狙いました
もともとあっためていたアイデアです
おーちゃん！：内閣情報調査室も、相棒とか、アバランチに出てきて、だいぶメジャーになってきましたね。
植田P：そうですねWW
おーちゃん！：SPEC天で、内閣情報調査室が登場して、青池や宮野が所属（青池里子は「特殊班」と言っていました）していますが、このとき、トクムは設置されていたのですか。
植田P：別の世界線なので、想定していません
おーちゃん！：別の世界線でのトクムというのは、誰が作ったのでしょうか？
植田P：柴田です
おーちゃん！：御厨静琉は最初、入院していますが、ユースケの事件以来ずっと入院しているのですか。
植田P：いや。入院というより、あそこに隠蔽されている。
QUIZの桐子と同じです
おーちゃん！：御厨を隠蔽したのは何者ですか？
植田P：野々村と柴田です
おーちゃん！：SPECのニノマエジュウイチは、植田さんは女の子で考えていたとか、連ドラの後に、ニノマエの発展型を構想していて倒し方が思いつかないとか話されていましたが、ニノマエイトにそういったことが反映されているのでしょうか。
植田P：ニノマエイト
だったから、女性にしました
おーちゃん！：ニノマエプロジェクトの110番目という意味ですよね。111マイナス1にしたのはなぜですか？
植田P：王の文字にこだわりたかったからです
おーちゃん！：高座が警視庁を辞めた後、内閣情報調査室に正式に配属されるシーンはありませんでしたが、ただそのシーンが省略されていただけなのか、無職のままだったのでしょうか。
植田P：入ってくるシーンがあったと思いますが
おーちゃん！：採用辞令をもらう的なことがなく、気がついたら入っていた感じだったのでどうだったのかなと思いました。瀬文が公安零課に入る宣言として歯を抜いた、みたいな。
植田P：野々村ごと、秘匿された組織なので辞令はないのです
おーちゃん！：白いニノマエイトと黒いニノマエイトは、白がオリジナルで黒はコピーということだけは分かりましたが、それ以外、白についてよく分からなかったのですが。
植田P：白いとは、殺された少年のDNAが、動かしているものです
黒いとは、培養されたのですね
おーちゃん！：この「世界」で植田さんが手がける次の作品について、ヒントを教えてください。
（回答の有無も含めてブログでは公開を控えます）
色々と回答いただいて、本当に感謝している。植田プロデューサーの、植田プロデューサーと堤幸彦監督の作品に、これからも期待している。