堤幸彦監督の会社のYoutubeチャンネル、「クレッシェンドチャンネル」で、堤幸彦監督とTBSの植田博樹プロデューサーの対談の2本目が配信開始された。
「朝倉って一人じゃないのかも知れないね」
私は、『新世紀エヴァンゲリオン』も『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』も、『ケイゾク』を見た後に後から見たのだが、そういったものというのはアニメだからこそのアプローチだと思った。
植田さんが「アイデアの出し合戦」と言っていたことが、『ケイゾク』のクリエイティブなところ全てに通じていると思う。キャスティングもそうだし、松田美由紀さんと演出論を戦わせて、撮影がお休みになったことをから、野口五郎さんに早乙女の今後について聞かれて、脚本の西荻弓絵さんに野口さんの見せ場を考えてもらったのが最終回のアサクラになった、というのが、臨機応変にストーリーができていく『ケイゾク』ならではのところである。
多分、これから語られるところだろうが、『SPEC』のストーリーは、全てが計算されつくされた感じがあった。それはそれで良さである。
『ケイゾク』については、2回に渡って語られたところだが、これ以外にもストーリーや撮影にまつわる裏話は沢山ある。私のブログにも断片的には書いているし、DVDに入っている対談などにも収録されているので、興味を持ってくれる人がいてくれたらうれしい。
さて、今回の対談の後半は、手塚治虫先生原作作品のドラマ化、『ブラック・ジャック』について語られている。内臓をリアルに見せることを熱く語っておられるが、私は手術シーンがことのほか苦手なのだ。大体ドラマの手術シーンは顔を背けていることが多いのだが、このドラマでそんなことをしたらほとんど見るシーンないじゃん。そんな思い出があった。