本日の『SICK’S』のピンチョス配信 第壱話 其ノ二十八で、ニノマエ(ジュウイチ)とクローンについての言及があった。
流れ上、其ノ二十七の終わりから書く。
(第壱話 其ノ二十七)
野々村「かのアジアの某超大国は、DNAの人体実験では、欧米、ロシアをはるかにしのぐレベルに達しており、近々、デザイナーズベイビーも実用化されるという噂もある」
高座「デザイナーズベイビーとは」
御厨「そんなことも知らねえの?」
高座「知っとるわ。国際条約違反じゃないかと言おうとした」
御厨「だからそれを調べにいったうちの仲間と公安の刑事が作戦中に拉致られたんでしょが」
高座「分かってる。だから…」
御厨「あーしぇずねえ(黙れ)」
高座「せずねえって何だ…」
(ここまで其ノ二十七)
(其ノ二十八)
高座「…お前、この野郎、おい」
野々村「あく、あく、あくまでも噂の域を出ないが、SPECを持つ者たちのクローンも実用化されているとか」
御厨「ニノマエのクローンたち、ってやつですか」
高座「ニノマエ?」
御厨「時を止める特殊能力を持つ、SPEC HOLDERってやつ」
高座「時を止める?本当にそんなことできんのか」
ここで注意すべき点は、ニノマエのクローンについて、野々村光次郎が噂レベルで語っているところである。『SPEC〜結〜漸ノ篇』では、野々村光太郎は「クローンを作ったりと、非人道的なことをやっているという報告もある」と、事実ベースで把握していた、という二人の認識のズレが一点である。
さらに、御厨がニノマエについて、「時を止める特殊能力を持つ」という認識をしているが、『SPEC』では当麻がニノマエは時を止めているのではないということを突き止めているというのがもう一点である。
少し話はそれるが、第壱話の冒頭で、御厨はニノマエイトと対峙しているが、ここではニノマエジュウイチを単にニノマエとだけ呼んでいるのか、時を止める特殊能力を持つと、御厨が認識しているSPEC HOLDERの総称を「ニノマエ」と呼んでいるのか、そのなかにニノマエイトも入っているのか、というのも気になる。
結論として何が言いたいかというと、『SPEC』のなかで明らかになってきたニノマエジュウイチのSPECやクローンについての説明と、今回の『SICK’S』のなかでのそれとに、若干のずれがあるということである。