さて、池袋ウエストゲートパークを振り返る記事、第11話(最終話)『士の回』である。
なぜ11がサムライなのか、というのは、「西向く侍」といった言葉にあるように、「士」の字を分解して「十一」としていることは言うまでもない。
この記事を書くように私に促した人とは、今は絶縁している。
つまり、この一連のシリーズは、誰も読むあてのない記事である。
事実、アクセス数もほとんどないし、反応も全くない。
自分でも正直、読み応えのない記事だと思っている。
「信じられないような低視聴率だが、すでに撮り終わってしまったので放送するドラマ」みたいな記事だが、意地でインターネットに流してしまったことを深くおわびする。
・The Longest Day In Ikebukuro 6/23友引
・ビデオカメラを見ながら、トイレに閉じこもっているマコト。トイレから始まるというのは、イチゴの回、洋七の回と同じ。トイレの天井に矢沢永吉のポスター。マコト「矢沢さん、チカラください」
・山井を取り調べている横山のところに、桜井が。桜井「(標準語で)所長、そっちは僕が変わりますので、そろそろ対策本部のほうへ」出ていきざま、横山「あれ?」桜井「何か?」横山「君訛ってなかった↗︎?」桜井「あれ?」
・Gボーイズの決戦場へ向かうときのうた。「不思議な不思議な池袋(キング:うどん!)東が西武で西東武(うどん)高くそびえるサンシャイン(うどん)ジービーオーワイGボーイズ(うどん!)不思議な不思議な池袋(うどん!)ジービーオーワイGボーイズ(もりもり)」一応解説しておくと、歌詞は池袋に多数出店している「ビックカメラ」のテーマ曲を一部アレンジしたものであり、曲は「ヨドバシカメラ」(全国に多数店舗があるが、池袋には店舗が無い)のCMソングにも使われている「リパブリック讃歌」である。
・対決現場の広場の近くのビルに、池袋西署の対策本部がある。横山「既に機動隊は出口を封鎖しています。皆さんは周りからフォローして」警官たち・吉岡「はい!」横山「乱闘になった場合、両陣営ともこの出口に殺到する恐れがあります。ひとりたりとも外には出さないこと。その際、凶器を所持しているものは容赦なく連行すること」警官たち・吉岡「はい!」横山「もうきれいごとを言っている場合じゃありません。潰して下さい」吉岡「はい!」横山「言ったでしょ先輩」吉岡「え?」横山「先輩は外れてくれと言ったはずです」吉岡「ケンカ祭りでしょ。ここで立たなきゃ江戸っ子じゃありませんよ」横山「先輩は東京生まれじゃないでしょ」(吉岡の携帯着信)吉岡「おっとぉ、電話でぃ」桜井「ドーベルマンが、所長と話がしたいそうです」横山「どうしました」吉岡「…桜井が…標準語を」横山、吉岡の携帯を取って「もしもし、横山だ」
・多重人格のヒカルのビデオを見たマコト、ヒカルに「ヒカル、もうくたくたで当たり前のことしか言えないけどさ、おまえ頑張れよ。ほらCDだってさ、レコードだったころはA面とかB面あったじゃん、CDは全部表じゃん。だから早く、CDになれよ。ちくしょう何言ってんだ俺」いや、なかなか思い浮かばないよこんな的確な言葉。
・殴り合いを始めるキングと京一。吉岡、(桜井の無線機を使って?)所長に報告「始まりました。今京一とタカシが殴り合いを始めました。まだ真島マコトは現れていませんが」桜井「先輩!」なぜかキスをする吉岡と桜井
・バトルシーンには小ネタは全然ないのだが、キング「ハーイ。これが最後のキング命令。(Gボーイズのハンドサインをして)本日をもって、Gボーイズをかいしゃんします!」確かに「かいさん」とも「かいしゃに」とも聞こえる。
・少女に刺されたキング「ちょっとだけ、ダサいこと言ってもいいかな。おれが死んだらさ、ブクロはまこっちゃんに、任せたなり」
・One Year Later 西口公園にキングの銅像が建つ。Gボーイズの面々、作業服や制服で、銅像を拝んでいると、キング「なーに拝んでるんだいー」Gボーイズ「社長!」ジェシーとキャシーに車椅子を押されてキングがやってくる。
・保育園児を連れた加奈が歩いてくる。キング「ういーっち」加奈「ずいぶん良くなったのね」キング、保育園児のひとり(九州の回で吉岡がGボーイズを面通しさせていた子と同じ子か?)を手招きして「君も、Gボーイズに、入らないくゎ」加奈「え?解散したんじゃないの」キング「かいしゃにしたの」保育園児「ブクロは俺の街だ!」
・なぜか警官の格好で交番で酔っぱらいに話を聞いているマコト「名前は」酔っぱらい「アミナカです」マコト「アミナカ。アミナカ何よ」酔っぱらい「ヤマグスクです」マコト「ちゃんと電話しないと、会社電話しちゃうよ」酔っぱらい「アラベスクです」マコト、拳銃を突きつけて「てめえぶっ殺すぞ」
・リツコをいまはなき東方会館での食事に誘う吉岡。東方会館にはチャペルがあって、そこで結婚式を挙げるなんて妄想をしたものだ。
・横山、探偵事務所を作って、勝手にマコトの名刺を作る。マサとカオルが名刺渡しごっこをやっている。
・西口公園。マコトが二人のギャルから「遊ばない?」と誘われて、金を持ってなくて逃げられるシーンは第1話の再現。
・西口公園で川崎麻世がドラマを撮影している。川崎麻世の左にいるのは金子ディレクター、右にいるのは唐沢カメラマン
・川崎麻世が「ケツがあるから」と言うのも、マサの煎餅が割れるのも第1話の再現。
・宮藤官九郎もエンドロールに「サムライ」として出演。
・最後、「終わり」に「ますん。」がついたことだし、原作は続いていたので、続編を期待していたのだが、『スープの回』までは2年も経過してしまった。