【新世紀エヴァンゲリオン】『新宿ミラノ座より愛をこめて~LAST SHOW~』【旧劇場版】

新宿にある「TOKYU MILANO」が閉館することから、館内の映画館「新宿ミラノ座」他が本年をもって閉館することとなり、それを記念して『新宿ミラノ座より愛をこめて~LAST SHOW~』というイベントが開催され、過去上映された映画が500円で、日替わり上映されることとなった。
そのなかで、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』が上映されるということで、鑑賞しに行った。
この映画については、自分はリアルタイムでは全く見ていなくて、後追いでしか見ていない。
話はずれるが、映画というのは、その映画が上映されたときの社会情勢や、この映画のようにテレビ版の完結編と銘打たれている場合、そこに至るまでのストーリーを追っている視聴者の心情を背景に成り立っているものであるから、後追いで見ると、完成された映像そのものしか味わうことしかできない。
しかし、この映画については、この新宿ミラノ座で見ることは、当時の状況を少し追体験できる大きな意味があるのだ。


知っている人も多いと思いし、映画上映前に劇場支配人からアナウンスがあったが、この映画にはアニメ映画でありながら、実写パートがあり、実写パートの映像の一部に新宿ミラノ座の観客席と、観客の様子が使われているのだ。
つまり、鏡像のように、スクリーンからいま映画を鑑賞している観客席が見えるというわけなのである。
このスクリーンに映し出された映像を見ると、この映画が1997年に公開された作品だというのを実感する。それはやはり、2014年に新宿ミラノ座の観客席に座っている観客のファッションと、映像の観客のファッションがあまりにも違っていたからである。やはり、90年代のファッションなのである。
逆に言うと、アニメパートは、2015年を舞台としたSF作品であるということを念頭に置いてしまうと逆の意味で違和感がある。
アニメ・SF作品の描写というのは、CGとかセルとか技術的なものを別にすると、時代を感じさせないというものなのだと思う。
作品の内容については、それほど突っ込まない。リアルタイムの人間ではないので、この作品の何に当時のファンが衝撃ないし失望を覚えたのかというのはいまいちピンとこないものである。
しかし、やはり映画は映画館で見るものである。生きている間にもう一度、映画館で『ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer』を見たいものだなぁ。

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