SPECのドラマ版の放送中、いくつかの書籍が刊行された。『SPEC ビジュアルファイル』や『SPEC MAGAZINE』といったものである。
このうち、『SPEC MAGAZINE』については、最終回放送直後に、電子書籍として、『SPEC magazine 電子完全版』が配信された。電子書籍ならではのスピード感、ということなのだろうが、電子書籍ならではの悲劇に見舞われ、いまこれを読むことは非常に難しい。
電子書籍は、PDFのような一般的なフォーマットで提供されているのでない限り、提供しているサービスの終了や、使用しているアカウントを失うことによって、書籍を読むことができなくなるという欠点を抱えているものだが、なんとこの書籍は、オリジナルのスマホアプリを使って配信するという信じられないような方法で配信された。
そのため、スマホのバージョンアップに追随せず、iOSでは閲覧できなくなった。Androidでは未確認だが、おそらく同様だろう。
そのため私は、古いバージョンのまま残してあるiPod Touchに入っている『SPEC magazine』のアプリを立ち上げて、読み返している。それでも、スマホ画面に最適化されておらず、段組を使っているため、読むのは至難の業である。
そこにある、植田プロデューサーのインタビューは、非常に貴重な内容なので、わざわざPCのテキストファイルに文字起こしして読んでいる状態だ。
そういう経験があるから、ネットの有料コンテンツというのは、Kindle書籍は購入するものの、なかなか二の足を踏んでしまうものだ。
この記事のタイトルは、ある曲のパロディなのだが、そんなことはどうでもいいね。