さて、もう木曜日になってしまったが、10月からカンテレ制作で月曜22時台枠に新たにできたドラマ枠の第一弾として、『アバランチ』が放送され、最終回を迎えた。
渡部篤郎さんが内閣官房副長官という情報だけで、それ以上インプットせずに視聴を始めたのだが、タイトル通り、アバランチ天晴れだったというところだ。
最初、法が裁けない悪党を、個性的な能力を持った集団が、超法規的に制裁を加えていく水戸黄門的なエンターテイメントなのかと思っていたら、渡部さん演じる大山官房副長官との対決が始まり、時系列が錯綜しつつ雪崩のように勝利を収めるという目まぐるしい展開で、恋愛ドラマやミステリーのようなテンプレート的なストーリーではないなか先の見えない面白さがあった。
ストーリー的に無理がある部分を指摘する声もあるようだが、それはそういう世界だからなのだ、と納得できた。
この2021年10月クールは、別のドラマで、ドラマのよって立っている世界観とストーリーに整合性を感じず、脱落したものがあったので、『アバランチ』は世界観を作り上げたものだと思う。
しかも、脚本家は10話で6人もいたので、ちゃんと連続するように6人で書いていくというのは、かなりチャレンジだったのではなかろうか。