【ケイゾク】『ケイゾク』再放送:第7話『死を呼ぶ呪いの油絵』(ネタバレ)

もはや何回考察したか分からないが、『ケイゾク』再放送が始まったことでもあり、再度考察をまとめてみる。
今回は第7話についてである。


この回は、真山と柴田のコミカルな掛け合い(夫婦漫才ともいう)が見どころだが、同時にそれがこの回で終わってしまうというのがさみしいかった。
藤田滋役の大方斐紗子さん、『あまちゃん』の鈴木のばっぱや、『ひよっこ』『いだてん』で見た人が多いのだろうが、私は逆なのである。
もっとも、『ケイゾク』を見ている人と『あまちゃん』を両方見ている人が多いとは思えないが。
柴田と真山の掛け合い、NG集にも入っているこのシーンが面白くてたまらない。
OKシーン
柴田「24歳です」
藤田滋「ま、じゃあお嬢様と同い年ですわ」
真山「え?お前全然違うぞ。何とかしろよ」
柴田「え?何をですか」
真山「ん?生き方、存在、女としてのありがたみ、な」
柴田「別に真山さんにありがたがってもらわなくてもけっこうです」
真山「ちっ、ムカつく(んだ)」
藤田滋「お仲がおよろしくて」
柴田「はい」
NGシーン
柴田「24歳です」
藤田滋「まあじゃ、お嬢様と同い年ですわ」
真山「え?お前全然違うぞ。何とかしろよ」
柴田「え?何をですか」
真山「ん?生き方、存在、女としてのありがたみ、な」
柴田「別に真山さんにありがたがって(プッ)」
柴田「24歳です」
藤田滋「まあ、じゃ、お嬢様と同い年ですわ」
真山「え?お前全然違うぞ。何とかしろよ」
柴田「え?何をですか」
真山「ん?生き方、存在」
柴田「フフフフッ」
柴田「24歳です」
藤田滋「まあ、じゃ、お嬢様と同い年ですわ」
真山「え?お前全然違うぞ。何とかしろよ」
柴田「何がですか」
真山「ん?生き方、存在、女としてのありがたみ」
柴田「フフフフフッ」
NGしてもテープを止めないで次のテイクに移っているので、本番に入る前の中谷さん、渡部さんの集中ぶりが見てとれる。
さて、この回の謎解きはなかなかハマっていたと思うのだが、再現シーンが、単なる回想シーンではなくて、分かりやすく見せているところが当時は印象的だった。
しかし、朝倉は別として、山田菜穂子ほど身勝手な犯罪者はいないのではなかろうか。
「彼らにとって大切なのは、美しいものでも、それを愛する人でもなく、お金、ただそれだけ。そんな奴ら、生かしておいていいわけないでしょう」
人の命よりも、美しいもの(絵)のほうが大事ということである。一種のサイコパスである。もっとも、自分も「そんな奴ら」の一人であるから、自殺を選んだわけだが。
序盤の楽しさと裏腹に、後味の悪い『ケイゾク』となっている。

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