『ケイゾク』『SPEC』を通して、何度真山徹は死んだことにされたであろう。
なので、洗練された『ケイゾク』ファン(私一人だったり?)は、一度や二度「死んだ」と言われても「またフェイクだな」と思う、耐性がついている。
【一度目】
『ケイゾク』連ドラの最終回。
SWEEPにプラスティック弾で蜂の巣にされた真山を見て、柴田は真山が死んだのかと思う。
【二度目】
『ケイゾク』特別篇。
朝倉の催眠術によって真山の背中を刺してしまった柴田は真山が死んだのかと思う。
【三度目】
『ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer』。
島が消滅し、ボートの上で目覚める柴田。
真山の姿がないのに気付いて、死んだのかと思う。
ぶっちゃけ、一度目から三度目は、柴田の勘違いと言ったらそれまでではあるが…
【四度目】
『SPEC 零』
野々村と近藤の会話の中で、野々村から真山の「殉職」について語られる。
【五度目】
SPECサーガ黎明篇『サトリの恋』〜こ〜
野々村と近藤の会話の中で、野々村から真山の死について語られる。
四度目と五度目は同じことを指しているようにも思われるが、四度目は未詳が設立されるとき、五度目はその三ヶ月後なので、同じ時間軸の会話として考えると不自然なのである。
【六度目】
SPECサーガ黎明篇『サトリの恋』〜こ〜
電光掲示板に、「埼玉県入間郡で発見された死体は真山徹警部補のものであることが分かった」と表示される。
四度目は、言うまでもなく、「真山の死体発見」→「殉職と判明」という流れで、こうなると、警視庁は、真山の死を三ヶ月以上隠していたということになる。
五度目と六度目が両立したとしても、警視庁が真山の死を隠していたことは同じである。
四度目から六度目は、「真山が死んだ」というメッセージを流して、野々村と近藤が「敵」の動きを探ろうとしているという感じがする。「敵」が何者なのかは確定できないが。