週刊誌、『ザテレビジョン』の発表する、第86回ドラマアカデミー賞。『民王』が最優秀作品賞に選ばれたほか、助演女優賞に高橋一生、脚本賞に西荻弓絵、監督賞に木村、本橋、山本の3監督が選ばれた。
主演男優賞については、ダブル主演ということで、2位に遠藤憲一、3位に菅田将暉と票が割れてしまった形となった。審査員票では菅田、遠藤で1位2位である。
作品賞については、読者票、TV記者票、審査員票ともに1位で、「2位と約4倍の得票差」という圧倒的な強さを見せた。
とにかく、素晴らしいというにつきる。そして、脚本の西荻弓絵さんの受賞の言葉が載っていたので久しぶりにTV情報誌というものを購入してしまった。
西荻さんの大学生、社労士、元総理番記者、元政治家秘書、現職政治家などを取材した努力が身を結んだと言えよう。そして、「特撮ネタ」や、同じセリフを何度も言い直す言い回しなどの部分は、木村監督を中心とする演出陣の産物であり、西荻さんも「一視聴者として楽しませて」もらったとのこと。
審査員の一人、法政大学教授の稲増達夫さんが指摘していることなのだが、池井戸潤作品ということで、同じクールに『花咲舞が黙ってない』というドラマが放送されていたのだが、『花咲〜』は、助演男優賞の審査員票の4位に入っているだけで、「ザテレビジョン ドラマアカデミー賞」にはかすりもしていない。深夜の低視聴率ドラマが、ゴールデンタイムの最高視聴率ドラマを破った下克上と言うと言い過ぎだろうか。