第1話。
確かに、スタッフといい、キャストといい、『SPEC』『ATARU』の雰囲気がするのは確かだ。
しかしやはり、今までの堤監督のヒロインとはまた違う、抜けたところが全くない、冷酷なキャラクターという感じの、永光麦秋というヒロインが強く印象に残った。
一方で、音楽は、『SPEC』の雰囲気は全くなく、場面によっては『ケイゾク』の雰囲気を感じるところもあった。音楽担当は『ケイゾク』とも『SPEC』とも違うのだが。
また、話の本筋とは全然違うのだが、堤監督がいつも警視庁を撮影するのと逆側の、国会議事堂側から撮影して、警視庁の建物が「く」の字になっているところに位置する暴力団離脱者電話相談室・通称「足抜けコール」の事務室を移すカット、そして、『SPEC』や『ケイゾク』と違って、地上にある事務室というのが、ある意味普通なのだが逆に意外だった。
すでに1話の時点で、麦秋と三ヶ島の掛け合いが完成されていると言っていいくらい面白かったし、小ネタもいくつもあったが、それはおいおいということで。
一つだけ、足抜けコールの近くの廊下で、ヤクザつながりということか、堤監督の某作品で貧乳マジシャンを演じた女優が、某作品で演じたキャラクターを想像させるジャージーを着た女性が、田中哲司さん演じる石山博文とすれ違うというネタは…失笑に近かった。
とりあえず、これ以上はおいおいということで。