既に日数が立ってしまったが、「第64回NHK紅白歌合戦」のなかで、連続テレビ小説『あまちゃん』の特別編として、第157回「おら、紅白でるど」が放送された。
【あまちゃん】第157話、12月31日放送!と書いたのが、本当になってしまった。
内容については、まぁ皆さんご覧になっているだろうし、報道されているところだからおいといて、『あまちゃん』を156回見て来た人が楽しめる内容になっていたのは、嬉しい限りだ。
そして、音楽の大友良英さんが言っているように、アメ女の「シャドウ」だったベイビーレイズや、ドラマの中では日陰の扱いだった有馬めぐ、成田りなそして宮下アユミも登場できたのは、実に良かった。
テレビの黎明期を思わせる生ドラマに、歌声も演奏も、司会も「生」で、能年玲奈さんが紅白の宣伝コーナーで「LIVE」と言っていた意味はここにあり、と言った感じである。
さて、この第157回、『あまちゃん』時間で平成25年12月31日の出来事だと仮定すると、第156回は平成24年7月1日で終わっており、その間の一年半あまりの経過を感じさせる。
すなわち、
・第156回で『あまちゃん』世界の北三陸鉄道リアス線は平成25年全線開業であり、北鉄開業後を描いている。
・天野アキは再び東京に出て来ている。
・天野春子は北三陸に帰っている。
さらに、有馬めぐや宮下アユミも芸能界に復帰し、アメ女に新メンバー4人が参加しているのかもしれない(笑)
こうやって考えると、「第157回」は、『あまちゃん』にとって最高の最終回であると同時に、「第156.x話」の存在も感じさせてくれる回だったと言うことがいえる。
さて、紅白歌合戦の前日には、「暦の上ではディセンバー これで見おさめ! じぇじぇじぇ! “あまちゃん祭り”」が放送された。
ここでのお宝は、何と言っても蔵出し映像。
第155話の合同結婚式での『南部ダイバー』『ポリリズム』や第135回の音楽番組『私らの音楽』で放送された『地元に帰ろう』のフルバージョン…もあったが、何と言っても、『暦の上ではディセンバー』の『アメ横女学園芸能コース』バージョンと、『潮騒のメモリーズ』バージョンが白眉。前者は芝居の中で一瞬映ったが、後者は全く未放送の超お宝物件だ。
これは、Blu-Ray BOX、DVD BOXの特典に期待せずには、いられない。